どんなに悩んでも答えが出ないことや解決しないことも世の中にはあって、ずっとそのことばかり考えてしまうとただしんどいだけ。
そんな時は悩みの元そのものを手放すことでラクになることもあります。
夏前に終了したドラマ「着飾る恋には理由があって」の中で、中村アンさん演じる羽瀬ちゃんは画家として生計を立てられるようにと頑張って来たものの、展覧会で賞が取れず描いた絵を預けても画廊から突き返されてしまい、絵を描くことを諦めるというシーンがありました。
どんなに辛くてもこういう決断をしなければいけない時ってあるのですよね。
好きを仕事に、趣味を仕事にできたら・・・と思う人もいますが、ビジネスにしてしまうと羽瀬ちゃんのように成功しないと続けられなくなってしまう、好きだけではやって行けなくなることもあります。
こんな風に長い人生の中では私たちにもどこかで区切りをつけなければいけない時がやって来ます。
私は正社員を辞めて全然違う職種にアルバイトから挑戦をした時、愛車を手放す決断をしました。
ココナラのブログでも書きましたが、25年程乗っていた車だったけどなんせ古い車なので維持費が大変で💧
(☟興味のあるからはこちらからどうぞ)
https://coconala.com/blogs/2586205/111029
手放す直前は車検から戻って来てすぐなのにエンジンがかからない、修理をするにも部品がない(苦笑)
お金もかかるし何より大切にして来た愛車がストレスの原因になっていたことに気づきました。
正社員じゃなくなると維持費にお金をかける余裕はなくなる。
それに大好きだった車をストレスにより嫌いになりたくない。
父に買ってもらった時は嬉しくて壊れてもオブジェとして一生持ち続ける!と思っていたけど、動かない車を置いておくような場所はなく・・・。
だから転職を決めた時、もうここまで長く大切にして来たのだから十分だろうと自分を納得させて手放すことにしました。
諦められないこともあるだろうし無理をしてまで諦めたり手放す必要はないけど、それに固執しているせいで別のもっと大切な何かを失うかもしれない。
無理をし過ぎて自分が壊れてしまうかもしれない。
ないものねだりを続けて行くうちに、幸せそうにしている人、いろんな何かに恵まれている人を妬むようになるかもしれない。
どんなに素晴らしい結果を出し続けたアスリートだって必ず引退の時期は来ます。
日常生活でも自分で線引きをしないと知らず知らずのうちに自分で自分を縛り付け、苦しいだけの人生を歩むことになります。
ドラマの中で羽瀬ちゃんは、これまでの自分の作品を全て捨てようとしました。
その行為にはすごく違和感があって、売れないからと描いた本人が捨てようとする程度の絵だから売れなかったのだと冷たい言い方になるけどそう感じました。
私も物を作ったり絵を描くのは好きで一時ハンドメイドのバッグや小物類、犬用ニットを手編みして販売していましたが、この世にたった1点しかない納得の行くデザインに仕上がった物が売れ残っても捨てたりはしませんでした。
欲しい欲しくないは買う人が決めることであって、買ってもらえなかったことと自分が納得して作った作品を無駄だと思うことは別です。
最後は羽瀬ちゃんもやっぱり捨て切れなくてゴミ収集車を追いかけるのですが、多分そうだろうと予想していた恋人がゴミ捨て場から部屋に戻しておいてくれたのですね。
一生懸命頑張ったことは事実でそれはずっと消えない。
作品であれ何かの行動であっても、やっぱり頑張ったのに結果が出せなかったとしても頑張ったことにちゃんと意味があります。
そうだ、自分はすごく頑張ったのだと思える気持ちこそが財産かな?と思います。
何かを諦めること手放す勇気が必要な時もあるけど、それは好きじゃなくなることとも違います。
これまでとは違う関り方をして行けばいいだけ。
羽瀬ちゃんは絵を諦めたけど好きな人とは結婚をすることができました(まぁドラマの話ですけどね)
時間を置いてまた描きたくなればその時に描けばいいと思います。
諦めることは何もネガティブなことではなくて、違う選択をするだけのこと。
どうしても手放せないのなら諦める替わりに違う方法を見つけて行けばいいのです。
売れることを諦めて好きな音楽だけやって行くと決めるのもアリだし、結婚できないことを気にするより独身を謳歌した方が楽しいし、なかなか子供ができなくて辛い思いをしてまで治療を続け夫婦仲が悪化するぐらいならその情熱を他のことに活かそうとしたっていいわけで。
諦めたら終わりではなく、何かを手放す勇気さえあればそこから新しい道を歩んで行けるということだと思っています。
(☟こちらも合わせてお読みください)
何かを得るということは、別の何かを失うということ
正直者は本当にバカを見る?
被害者意識を手放すと幸せは感じられる