『嫌なことは嫌だと伝えよう』がまだ完結していませんが、先に書きたいことができたので間に挟みます。
『突然ですが占ってもいいですか?』で、小栗旬さんが奥様の山田優さんに対して「自分よりもすごい才能を持っている人」という風にリスペクトしている発言をされていたそうです。
元メジャーリーガーのイチローさんも弓子夫人のことは、記者や大勢の人たちの前で「妻のおかげです」みたいな発言をよくされていました。
こんなすごい2組の後で自分の親の話を書くのは恐縮ですが(苦笑)、頭のおかしい父と人格者である母が亡くなるまで夫婦であり続けたのは、父が母のことだけは心から信頼&尊敬をしていたから。
自己中心的で思い通りにならないと誰に対しても即ブチ切れて怒鳴りつける狂った父ですが、母には仕事の悩みを打ち明けたり愚痴をこぼすなど弱い自分を晒していたのです。
「あんなおかしな人となぜ結婚をしたのか?」「喧嘩ばかり見せられるのは嫌だから離婚して」と何度か母に伝えても、母は離婚の2文字を絶対に口にしませんでした。
子供にとって良い父ではなくても、母にとっては大切な人だったのかもしれません・・・。
やっぱりね、妻に敬意を払える夫じゃないと夫婦は続けられないと、ふと思いました。
子供がいてもいなくても、基本的に家庭での女性の負担は男性よりも多いですよね。
たまに頼れる『婿』として奥さんの実家にいいように使われる人もいますけど、親の介護とか『○○家の嫁』的な役割を与えられるのも女性側。
なんでそこまで頑張れるの?って思うぐらい、女性はあらゆるシーンで気を遣い、いろんなことを心配したり気にかけたりしながら仕事と結婚生活維持のために頑張っています。
なのに。
誰のおかげで生活できていると思ってるんだ!
ずっと家に子供といるだけなのに何で掃除ができてないの?
俺の母はフルタイムで働きながら家のことも完璧にしてたよ
疲れてるのにお前の愚痴なんて聞きたくない!
などと、妻を見下したり否定するような酷い言葉を投げかける夫がいますよね(-_-;)
私の夫も古い価値観が染みついた昭和の男性なので、自分は服や靴下をその辺に脱ぎっぱなしにしているクセに私には「もっと部屋を片付けてよ」と言って来たり、バカにしたような発言をする時がたま~にあるんですけど。
それでも私のいない場では(行きつけの飲み屋とか同級生の集まりなどで)「いい妻で幸せ」とか言っているのだそう。
「いつも美味しいごはんを作ってくれてありがとう」と直接言ってくれる時もあれば、仕事の頑張りを認めた発言を何気なく口にしてくれる時もあります。

昔の日本人男性は、妻の悪口をつまみに酒を飲むとか、照れもあって他人の前では妻をディスるのが普通でした。
専業主婦が主流だったため今とは(妻側の)感覚が違い、そんな風に外で悪く言われても養ってくれているし小遣い制でも我慢して働いてくれているのだから・・・みたいな感じで、男尊女卑に馴染んでしまっている人もいたでしょう。
その後、TVでは鬼嫁に尻を敷かれる情けない亭主選手権みたいな番組が登場するようになり。
やがて「俺は奥さんが大好き!」と堂々と公言する人も増えて来て、こういう部分でもかなり時代は変化したんだなぁと思います(;´∀`)
『愛の言葉』もね、もちろん大事なんですが、男性が女性を愛するのって例えば「俺がいないとこいつはダメなんだ」という上下関係でも成り立ってしまいます。
それに比べると『リスペクト』は人としてその存在を認めているという横並びの関係じゃないとできないこと。
恋愛だと愛の言葉を求める人の方が多いかもしれませんが、仕事も家庭も頑張っている人にとっては「愛している」より、頑張りを認めてもらえる労いの言葉とか「うちの妻は本当にすごい、仕事と家事の両立なんて俺にできない」というような言葉の方が心に響く時もあるのです。
「理想の男性は?」と聞かれると「尊敬できる人」と答える女性がすごく多かった時代がありましたが、今はこう思います。
理想の男性は、
私を尊敬してくれる人
こっちの方がしっくり来る感じ。
何かとストレスを抱えがちで、なんだかんだ言いつつも情が深くありのままの夫を受け入れる妻をリスペクトして、労わり心配もしてくれて精神的な支えになってくれる。
こういう人を夫に選ぶか、あるいはそういう風になってもらえるよう先に妻が夫に感謝の気持ちを示し、尊敬して労うようにすれば結婚生活は長く続くし、例えどちらかに多くの負担がかかるような状態だったとしても幸せを感じられるんじゃないのかな?と思います。
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