世の中に、才能や外見、恵まれたものが一緒というような同じ人間は1人もいませんが、理想論を語れば人としては本当はみんな対等なのですよね。


これは若い頃から私自身が思っていたことですが、アドラー心理学ではまさにそういうことが書かれてあり、アルフレッド・アドラーは人間の悩みはすべて対人関係の悩みであり、他者の課題を自分から切り捨て程よい距離を保つことが大切、そして対人関係におけるゴールは共同体感覚と言っています。




立場の違い、できることとできないことに差があっても、だからと言って立場の低い方やできないことが多い方が人として劣っているということはない。


だけどどうしても人は自分と誰かを比べてしまうので、常に優劣にさらされ対等でありたいと願っても現実はそんなことはなく・・・。




職場ではとくに役職があり入社年数等により仕事のできるできないもハッキリしてしまうので対等でいることはかなり難しいです。


1番上下関係が出やすいし、家にいる時間よりも長く気の合わない人とも一緒に過ごさないといけないのでストレスを感じやすい。



だからこそ、もしも職場の上司や先輩が能力やキャリアでははるかに優れていても、上下関係に厳しくなく同じ目線で会話をしてくれたら、それだけできっと過ごしやすくはなるでしょう。



動物とも横並びの関係だから仲良くなれる




人徳のある人、心にゆとりがあって他者の存在を肯定できる人は、まず自分の自慢なんてしないし、立場を利用して下の人間を怒鳴ったり萎縮させたりしないのですよね。



つまりどれほど仕事ができたとしても、他人に威圧感を与え自分の方が上だということを知らしめようとする人は、実はそうしていないと自分の存在を保てない自信のない人だったりします。



怖がらせることで相手を支配し、物事を自分の都合のいい方向に進めようとしているだけ。




これは家庭の中の親子関係、夫婦関係でも同じことが言えます。


自分たちの子供なんだからと、親の思い通りにしていいと考えるのは大きな間違い。


血の繋がりのない者同士が夫婦になったのなら運命共同体のようなものだから、どちらの方が偉いとかどちらの方が大変で頑張っているのか、そんなことを競う必要はなく・・・。


誰のおかげで暮らせているのか?と、自分が養ってやっているんだからおとなしく言うことを聞け!と考える親や配偶者は、まさに職場の嫌われ上司と同じことを家庭でやっているのですね。



そういう人に限って職場ではぺこぺこ頭を下げたりしているのかもしれません。


そのストレスを家庭で発散しているのでしょう。
その逆もありますけどね、家庭では立場が弱いので職場で偉そうにしているとか。
どちらにしても迷惑以外の何ものでもありませんが💧





親子でも夫婦でも友人でも、いつも対等であろうとしてお互いを尊重できる同士なら、相手の問題に必要以上に首を突っ込んだりせず、ちょうど良い距離感で平和に穏やかに暮らせるのです。



できれば持っているパワーも近い人の方が気楽かも。


良いことなのですが、あまりにもエネルギッシュで元気のあり過ぎる人と、ゆるーく自分のペースで生きたい人が一緒にいたら疲れますからね💦


多少のパワーの違いはあって当然ですが、その人のパワーを見習って自分も成長しようと思える関係ならOK。


あるいは大きく差がある時でも相手によってバランス調整できる人なら一緒にいても辛くなることはないでしょう。





一緒に暮らすのなら、仲の良い友人になるのなら、上下関係など存在せず横並びで手を繋いで歩くようなイメージを持てる人がベスト。



否定されることなく、ここが自分の居場所なんだと思える相手こそが運命の相手(真の理解者)かもしれないし、その居心地の良さで気持ちはラクになり生きることがより楽しくなるのだと思います。



(☟前にも紹介しましたが本当におススメの1冊です)