昨日のブログで、若い頃は死にたいと思った時もあった・・・と書きましたが、あれから当時一体私は何をそんなに思い詰めて悩んでいたのだろう?を思い出そうとしたのですが、ほとんど覚えていなかったので今となっては全然大したことではなかったのだと思います。
10代20代は今の自分に見えている世界が全てという風に思いがちで、失恋をしただけでも死にたくなったりするのですよね。
社会に出てもっと大変な思いをするようになったり、本当に大切な人との永遠の別れなども経験すると、若い頃の悩みがまるでちっぽけなことに思えるし、何年何十年と経てば忘れてしまう程度のことでもその当時はそれがわからないので、ちょっとしたことで絶望を感じたりもう生きて行くのが辛い・・・となっていたように感じます。
もちろん本当に死にたくなるような辛い経験を若い頃にした人もいると思うので、そういう場合は忘れられなかったりいつまでもそのせいで苦しい思いをすることはあるでしょう。
だけど、ミスチルが「Tomorrow never knows」の歌の中で、人は悲しいぐらい忘れていく生き物と歌っていたように、多感な時期や若い頃の悩みのほとんどはいつの間にか忘れるし、「そういう言えばあんなこともあったよね、忘れていたけど」と笑って言えるようになる方がいいのですね。
本来忘れながら前を向いて歩いて行くものなのに、いつまでも忘れずずっと根に持つということは、自分でその感情を絶対に手放さないと決めてしまっているからです。
忘れたいのに忘れられないのではなく、忘れたくないので繰り返しその時の感情や記憶を呼び起こし、忘れないようにしている、ということもあるのです。
昔はミステリーが好きで一時アガサ・クリスティーを好んで読んでいた時期があったのですが、名作「そして誰もいなくなった」は、数年置きに読み返していたほどなのですが、なぜ結末を知っているミステリーなのに何度も読み返していたのか?
それは誰が犯人だったかを忘れるから(;・∀・)
5回ぐらい読んでやっと覚えました💦
記憶力は良い方だと思っていますが、覚えていなくても問題のないこと、あまりにもいっぱいいっぱい過ぎて覚え切れない場合など、あるいは学生時代の試験が終わったとたんその内容、会社を辞めたとたんそこでの記憶はどんどん薄れて行くのですが、そのおかげで過去に囚われることなく明るくいられるのだろうと思っています。
前を向いて人生を歩める人は、忘れることができ『過去は過去』として今に持ち歩かない人だと思います。
それは過去の栄光も同じかな。
過去があるから今の自分がいるのは確か。
だけど、ずっと過去のことを気にしたり持ち出したりすると前を向いて進めない。
過去を生きているので、未来が見れず今で止まってしまう。
楽しい思い出はときどき思い出し、寂しい時の慰めにしたり、気分を上げる手助けになります。
だけど暗い感情を持ち続け、何度もその(悲しい)過去を持ち出しても嫌な気持ちになるだけです。
きっぱりと忘れること、過去を切り離すことも生きて行く上ではとても大事です。
今のこと、未来のことに関して不安を持ったり心配をしたり、そういうネガティブさは誰もが持っていますが、過去が悲惨だったからネガティブにしか生きられないということはないのです。
ネガティブなのは個性、だけどネガティブを理由に幸せになろうとしないのは自分がそう決めているから。
性格とは思考のクセであると心理学では言われています。
持って生まれた性質は変えられないけど、思考のクセは今日からでも変えることができます。
過去の出来事も、出来事そのものは変えられませんが、それをどう受け止めるのかは今からでも変えられます。
どのような過去だったかは関係なく、今のあなたが今後どういう人生を歩みたいのかそれ次第ということ。
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記憶はけっこう曖昧なもの だから書き換えられる
ネガティブさは個性 良い風に捉えよう
出来事をどう受け取るか、それだけのこと
主役はあなた 人生脚本の書き換えをお手伝いします 自分らしく生きたい、過去に囚われずに生きたい方を応援します