結婚相談所にいた頃、結婚はすごく好きになった人としたいと言う人がいて、
仮交際相手が何人かいるけど誰のこともそこまで好きじゃない
どうしたらすごく好きになれますか?
本当の好きってどういうことだと思いますか?
と聞いて来られたことがありました。
『好き』っていうのは目には見えなくてただそう感じることなので、どうすれば好きになるとか答えはないのですよね。
条件をいろいろ挙げていた人も、それらが揃っていたところで実際に会って会話して、楽しくないと感じてしまったらやっぱり好きにはなっていなかったし。
誰かと付き合うようになったり、結婚をした時に1度ぐらいは「私のどこが好き?」「どうして私を選んでくれたの?」と聞くことがあると思いますが(逆に聞かれることもある)、心から惹かれている時って実は好きになった理由を上手く説明できなかったりします。
優しいから、カッコいいから(可愛いから)、尊敬できるからという風に「○○だから」と言葉にできることって表面的な部分で(普段から周りに見せている要素)、それぐらいなら別に他の人にも当てはまることだってある。
どうしてその人をすごく好きになったのか?の答えが、「その人だから好きになった」と言えるのが本当に好きってことなんだろうなぁと個人的には思います。
前述の会員とやり取りをしていた時、その人の本質を見て好きになれるかどうか、例えば多くの人が彼を批判するようなことがあっても、自分だけは彼を信じられるのならそれが本当に好きということかなと答えたような気がします。
亡くなった母が私の離婚を反対したのは、元夫が周囲に見せている部分では優しい人だったから。
なので母は「あんな優しい人はそうそういないので考え直すように」と言ったのですね。
体調が悪くて寝ているのに「俺のメシは?」と言って来るような夫もいると聞くので、確かにそういう男性に比べたら「大丈夫?」と心配してくれる元夫は優しい人だったと思います。
人が持つ優しさは大きく2つに分かれると思っていて、
①優しくしましょうと教えられそれが正しいことと覚え、自分の恋人(家族)だから優しくする
②相手が誰であれ動物であれ、困っている人を放っておけない持って生まれた性質から優しくする
元夫は①だったのですが、私は②の人を求めていました。
①は相手を特定して発揮する条件付きの優しさに思えたのです。
自分には優しいけどそれは自分のものだから大事にするという感覚で、他人のものだったらそこまでしないという。
多分そういう方が当たり前で一般的だと思うのですが、『優しさ』に関してはそこまで男性に求めてしまっていました。
だからこんな風に接すればいいんでしょ?喜ぶのでしょ?的な優しさだったら要らないと、あまのじゃくな私は思っていて、私には優しいけど例えばバスで年配者に席を譲ろうとしない人だった場合、その優しさはこの人の持って生まれた性質ではないなと気づき、元夫に限らず気持ちが冷めて行きました。
なので母は「そこまで求めていたら誰とも無理」と言ったのですね💧
だけど別れてから7年ぐらい引きずった元彼と、今の夫は②の人です。
少ないかもしれないけど、全くそういう男性がいないわけではない。
(☟元彼を7年引きずった話はこちらからどうぞ)
元彼が忘れられない 新しい恋ができない
『優しさ』を例にしましたが、本質とは持って生まれた変わらない部分のことで、普段周りに見せている部分は自己アピールとして良く見せようと振舞っている部分が大きいので、見せている姿=本質ではなかったりするのですね。
本質は(本人が)見せようとするか、こちらが見ようとしない限り見えて来ないけど、そこを見ようとして自分が求めているような人かどうかの判断ができれば、ちょっとやそっとでは嫌いになったりせず、少々の欠点にも目を瞑れるように思います。
7年引きずった元彼と今夫は②の優しさを持った人だと本質を見て好きになりましたが、何度かブログで書いている10代から今も好きという元プロ野球選手は外見も含めてとにかく好みの人でした(笑)
今はすっかりその人も年齢を重ねおじさんというかおじいさんのような雰囲気になっていますが、若くて完璧に好みだった時の姿も保存されているので、今も好きのままだし1番の理想の王子様として心の中に存在しています。
なので、人それぞれ好きな人に求めるものは違って来ますが、すごく好きになりいつまでも好きでありたいのなら、外見も含めてとにかく好みの人と出会うか、本質を見極めることが大事かな?と思います。
(☟こちらも合わせてお読みください)
どういう人となら結婚生活が長く続くのか
自分の価値観で物を選び人を好きになることとは