結婚相談所で婚活をしていて理想を求め過ぎるがゆえに苦戦して、カウンセラーに愚痴や文句を言ったことのある会員なら１度は耳にする、

「その人があなたと結婚をするメリットは何？」


という厳しいカウンセラーの言葉。



結婚に対してメリットという言葉を使うのは私はどうかと思うのでそんな言い方はしませんが、自分のことは棚に上げて相手にたくさん注文をつける人や○○じゃないと絶対にイヤ！と条件ばかり掲げる人に対しては、「そのような素晴らしい人に対してあなたは何がしてあげられるの？」とは確かに思います。




自分にとって理想の相手でも、

相手にとって理想の自分でなければ選ばれることはない。




もしも「あなたと結婚するメリットはあるの？」と言われてしまったら、それをそのままキツイ言葉だとまともに受け取るのではなく、相手に理想を求め過ぎて自分を客観的に見れていないのかも？と理解して現実的な思考に変えて行きましょう。




ないものねだりでコンプレックスが多い人ほど他人に求め、自信のない人ほどイケメンや美人がいいと言ったりしますが、素晴らしい相手と結婚できたとしても自分の劣等感は消えません。


むしろ相手のすごい部分ばかり目について余計に自分のダメさを気にするようになることもあるでしょう。



『格差婚』というイヤな言葉がありますが、女優と一般人、できる女性と普通の男性が結婚をしても長く続かないのは、このような素晴らしい相手と結婚できた！という喜びはほんの束の間で、やっぱりその後は常に比べられ自分でも比べてしまうので一緒にいるのが苦痛になって来るからだと思います。

婚活はどうしても条件ありきで相手を探すので純粋に好きになりにくく、高い費用を払ったのだから理想の相手と結婚できるはずと思って自分の希望ばかり言ってしまいがち。

よく知らない相手とお見合い＆デートを繰り返すというちょっと不自然なことをするせいで、警戒心を持ったまま会ったりもするので相手の良い部分より欠点に目が行きやすい。



婚活で苦戦する人とすんなり結婚に向かう人の１番の違いは、



すぐに人を好きになれるか、なかなかなれないか


相手の良い点に気づきやすいか、嫌な点ばかり数えようとするのか


です。



当然相手の良い部分に目が行きすぐに好きになれる人の方が上手く行きますが、結婚生活を長く続けるために必要なのはお互いの欠点も知った上で受け入れているかどうか。

若い人たちの中にはドライな考え方をしている人もいるので、結婚自体メリットなしと見なしあえて独身を選ぶ人も出て来ています。


メリットのあることならするけど、デメリットしか感じない結婚ならする必要がないと思うのかもしれません。



結婚をしたくない人ならそれでも全然いい。
でも相談所に入会をして婚活をしているのにメリットとデメリット、条件ばかり気にし過ぎている人は意識を変えないと結婚は難しいでしょう。

前にも書きましたが長所と短所は紙一重なところがあって、メリットがある＝条件が一致したと思って結婚をしても常に世の中は変動しているので、メリットと感じた部分も数年後には変わっている可能性があります。



頼りがいのあるこの人について行けば間違いないと思っていたら結婚後にモラハラ夫だったと気づく・・・ということもあるでしょうし、安定した企業で働いているから選んだのに数年後に独立したいと言い出したり、病気になって働くことさえできなくなることもあり得ます。




だから損得で結婚を決めるのではなく、この人のことは信頼できる、苦労も共に乗り越えられそうと思える人と結婚をする方がいい。



コロナもそうだし子供が欲しいからと結婚をしてもできないこともあるし、予想外の出来事は誰にでも起こるので、条件うんぬんで結婚をしたらメリットが無くなりデメリットを背負わされることになった時に逃げたくなるのではないでしょうか。





結婚に関する考え方は人それぞれ。



ただ結婚に限らず人間関係に損得勘定を持ち込んで常にメリットがあるかどうかを考えてしまうような人は、自分にとって得か損かだけを考えていて相手の損は考えないですからね💧



どちらかがそういう一方的な考えでいると関係は悪化もしくは壊れるのではないでしょうか。

損をしたくない気持ちもわかるし、できるならメリットの多い方がいいのももっともです。



だけど人には『気持ち』があって、損得だけでは語れないこともあります。

物質的には満たされているのに心が空っぽというのなんてまさにそれですよね。


人と人が一緒に暮らすわけだから、メリットさえ感じられたら幸せとは限らないし、他人から見るとデメリットばかりじゃない？と思えても、本人たちは幸せそうに暮らしていたりしますから。




何をするにしてもメリットとデメリットはあるし、結婚だってそう。
自分にも欠点があるように相手にだってある。


完璧な人はいないし欠点やデメリットのないことなんてないので、結婚とはそれらをちゃんとわかった上でその人を選べるか、かな？と思います。

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