長所と短所は紙一重とよく言います。
これは自分では短所と思っている部分も、違う人から見れば長所に映ることもあるという意味でもあります。
つまり、捉え方によって解釈が変わるということ。
もちろんこの逆もあります。
長所だと思っているのに、他人からすれば短所に思えるとか・・・。
例えば、
自信がない ➡ 謙虚で控えめ
自分がない ➡ 協調性がある
飽きっぽい ➡ 好奇心旺盛
優柔不断 ➡ 慎重である
気が弱い ➡ 優しい
転職が多い ➡ 行動力がある
愚痴が多い ➡ 我慢強い
など。
優しい人はつい押しの強い人に負けてしまう、だから自分は「気が弱いなぁ」と思うし、いつも他人に合わせてばかりいる人は「あ~私って自分の考えがないみたい・・・」となるし、石橋を叩いて叩いてそれでもなかなか渡ろうとしない慎重な人は「どうしてこんなに優柔不断なのかな」と嘆いてしまう。
日頃の自分の行動による結果やそれをした時の自分の感情等から自己判断をして、短所と捉えたり長所と捉えたりします。
でもそういう行動を取りたくても取れない人から見ると、全然短所には思えなかったりします。
思いつきで行動をしてすぐに飽きてポイッ!としてしまう人から見れば、愚痴を言いつつもずっと同じことを続けている人の忍耐力をすごいと思うし、我が強くよく誰かとぶつかってしまう人からすれば、協調性があって謙虚に思える気の弱い人の方が人付き合いが上手くできているように見える。
本当は辞めたくて仕方がないけど決断できない人からすれば、転職ばかりで続かない自分が嫌になると言っている人に対して、いやでもその行動力と勇気が羨ましい・・・と思うかもしれません。

結婚相談所にいた頃、この長所と短所が紙一重だというのを改めて実感しました。
「結婚をしたい」という目的のもと、本当にいろんなタイプの人が会員となっていましたが、一般受けしないこんなマニアックで個性が強い人に合う人なんているのだろうか・・・?と思っていても、同じようなタイプの人と出会えばそれこそお互いが「ずっと求めていた運命の相手」となり、結婚をして行くのです。
個性を異質なものと捉える人はそういう人を選びませんが、個性=面白いと思う人もいるので、もしも個性強めだから私は結婚ができないのかも・・・と思っていても、そういう自分を受け入れてくれる人に出会えた時に、「ありがとう」「嬉しい」「幸せ」と思えたら、そこからご縁が繋がって行くこともあります。
できるだけ多くの人とお見合いをする、あるいは出会って行くことがなぜ大切なのか。
それは諦めなければどこかに必ず合う人はいるからです。
理想は追求しても叶わないことがありますが、合う人は探せばいます。
もしかしたら、理想ばかり追求してしまう人は自分のことがよくわかっていないのかもしれません。
自分がどういう性格で何を正しいと思い大切にしたいのか、どんな人とどういう関係を築きたいのか。
これがわかっていないので、外見やスペックにばかり気を取られ、そういう理想の相手となら自分は幸せになれるのだと信じているのかも。
つまり、ちゃんと自分に合う人がどういうタイプか理解できていて、良い捉え方をしてくれる人だったり、欠点を理解した上で「この人はこういう人だから」と欠点を含めて受け止めてくれ、他の良い面を見て一緒にいようとしてくれる人が見つかれば、欠点があるから結婚できないなんてことはないのだと思います。