悩みの多くは対人関係に関するものですが、他人の問題で頭を悩ませていることもあると思います。


例えば今の悩みの原因が相手にあると感じている場合、「どうやったら変わってくれるだろう」「自分が何をすれば相手が変わるのだろう」と考えることが他人の問題で悩んでいるという状態になります。




人はそんな簡単に変わりません。
だからみんな苦しんでいるのです。

ましてや自分の考えを改め、意識を違う方向に向けることができるのは本人がそれを望んだ場合、そうしないとダメだと強く自覚した場合だけ。


誰かに何かを言われたぐらいでは、その人の意向に合わせることはできても自分自身を変えようと思うことはありません。



だから今の問題を解決するために他人に変わって欲しいと願っても無駄なのです。




体調が悪そうな友人がいたとして、本人が病院に行きたくない、治療は絶対に受けないと言っているのならどうしようもなくて、無理矢理引きずって病院に連れて行くわけにはいかないし、本人にしっかりと意識があり拒んでいるのなら医師だって勝手に治療や手術はできません。



悩みの原因が相手にある場合、こちらにできるのはその相手とどうやって関わって行くか?を考えるぐらいなのです。




相手の性格が原因ならそういう性格の人だとわかった上で付き合うしかない。



他人が抱えている問題は、本人が解決しようとしない限り話を聞いてアドバイスをするぐらいしかできなくて、そのアドバイス通りに実行するかどうかはやっぱり本人次第となります。







夫婦や恋人、親子であってもそれは同じです。
小さな子供のことなら夫婦で相談をして子供のためにできることをしようとなりますが、大人同士の場合は病気で本人が何もできないという以外は、どのような関係であっても悩みや問題は本人が克服しようとしない限り難しい。




借金を親や配偶者が肩代わりしてしまうと、また同じことを繰り返すと言います。


誰かがその人の問題を解決したつもりでいても、根本的な解決(その人が考えを改め借金を2度としないと誓うとか)になっていないことが多いので、それは改善したとは言えない。




人が変わろうとしないのは自覚がないこともありますが、今のその状態でいいと思っているからです。


不満ばかり口にしていてもそこから動こうとしないのなら、できない言い訳ばかり並べているのなら、なんだかんだ言いながらも現状キープを良しとする決定を自分が出してしまっているので動けない&変われない。





無意識にいろんなことを天秤にかけ、AかBを、あるいはAもBも・・・と選択をしながら私たちは生きています。



自覚しているかしていないかだけで、結婚したいと口にしながら何の行動も起こしていないのなら、(親以外の誰かと暮らすなんてできない)(どうせ私なんて誰にも選んでもらえないし)というような、積極的に結婚に向けて行動することにブレーキを踏んでいる自分が心の奥に潜んでいるのでしょう。



そうなると、この人は「結婚がしたい」より結婚なんてできないという思いの方が勝っているため結婚しないでいる道を自らの決定で歩んでいることになります。


親が娘を心配して何とか結婚してもらおうと働きかけても、本人も結婚をしたいと言いながら何の行動も起こさない、行動を起こしていても上手く行かないことを理由に結婚しようとしないのなら、親と一緒に暮らす今の状態を変えたくないというのが本心なのかもしれません。



娘の抱えている問題は親でもどうすることもできないのです。


身近な親(不仲夫婦)を見て、結婚なんてあんまり良いものではない、そう思ってしまった人は結婚にいいイメージを持ちません。


だけどみんなが結婚をしているのに自分だけがしていないのは嫌と、周りに合わせて同じことをしていると安心という思いから無理をして結婚をすることもありますが、そういう考えで結婚をすると上手く行きにくいでしょう。




先程の親子のケースなら、娘が結婚って良いものだなぁと自然に思えるような、楽しそうな仲良し夫婦で自分たちがいること、娘にあなたは愛されるに値する存在だと自信をつけさせることができれば、本気で結婚がしたいと行動に移せるようになるかもしれません。




わかってくれない相手にわかってもらおうとすることは大切ですが、どんなに話し合いをしても根本的な考え方や価値観が違う人にわかってもらおうとしても無理なこともあります。



相手に変わって欲しいと望んでも無理なように、わかり合えない人にわかってもらおうと努力しても難しい。



考えや価値観が全然違う人もいる、他人を変えることはできない、これを理解して人付き合いをしないと頑張っても無駄なことにひたすら気力と労力を費やすことになります。



自分にできるのは付き合う相手を選ぶこと、付き合わなければいけない相手とどんな風に接するかを決められること。


ここをしっかりとわかっていれば、他人の問題で悩むことは少なくなるのでは?と思います。




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