どちらが悪いのか何でも白黒ハッキリつけたがる人っていますね。


意見をハッキリ言えるのは素晴らしいことですが、中には正しいか正しくないかだけに拘り、どちらが悪いのかハッキリさせようとし過ぎて周りの人たちを追い込むケースもあります。


結婚相談所の会員に「こんなことを言われたのですがどう思いますか?」と聞かれた時に、相手を援護するような発言をちょっとでも言おうものなら「私の方が悪いって言うんですか!!」と食ってかかられ困ったことがありました。


こういう考えだったのかもしれませんよ?と伝えたかっただけなのに、こういう人は敵か味方か、どちらがおかしいのか?をハッキリさせようとして、自分とは違う考えもあるとは思えなくて相手を理解しようとならない。



どう思うかと聞いておいて、気に入らない考えを言われると怒り出す💧



多分その考え方を変えないと、例え結婚ができたとしてもずっとイライラしたり喧嘩が絶えない家庭になるだろうなぁと安易に想像ができました。




絶対に自分の方が正しいと思っていたり、少しでも否定的なことを言われたとたんに心を閉ざしてしまうと、人間関係ではストレスしか感じなくなります。




白黒つける必要のないことはあるし、白黒つけなくても仲良くできたらいいのでは?という発想になかなか行かないので、自分も苦しいし誰のことも受け入れられなくなるのです。






今ある中国ドラマを観ていて、同じ名前の女性が2人出て来るのですが、1人は自分が会いたかった美人で聡明な幼馴染の女性(ホンモノに頼まれて幼馴染を演じている)、もう1人は見た目も仕事ぶりも残念な会社の部下(ホンモノ)。


主人公の男性は聡明な方を幼馴染の女性だと信じて親しくしているのですが、知れば知るほど自分が知っている人じゃない気がする。


厳しく叱責しながらも幼馴染の女性に近い気がする部下のことが気になって来て・・・というストーリーなのですが、どちらが本物なんだろう?ということばかり気にして何度も友人に相談をしています。



そしてとうとうその友人に「どちらが本物かなんて関係ない、大切なのは自分の気持ち、今どちらが好きなのか?だろ。 いい加減に過去への執着を捨てろ」と言われてしまいました。



かつては幼馴染が好きで両想いだった。

でもホンモノだと思っている今の彼女を見て惹かれているのではないし、気になっている部下の方も、彼女を良いと思っているというよりこちらがホンモノに近いと感じているだけで、実はどちらの女性のことも全く見ていないのです。



幼馴染はどちらなのか?に重点を置き過ぎてしまい、どちらが好きなのかという自分の本心さえ見失っています。





こんな風にどちらが正しいのか、悪いのはどっち?という考えに囚われてばかりいると大事なことに気づけなくなります。




とくに考え方なんて本当にそれぞれなので、良いか悪いかでは語れないことも多いです。

だからこそ大切なのは、どちらが正しいか決着をつけようとすることではなく、相手の考えを聞いて理解することだと思います。




「相手がおかしい、正しいのは自分」と全てにおいて相手を悪者にしていたら手元に何が残るでしょう?



気に入らないとナシと判断し周りにも同意だけを求めて、「やっぱり私は間違ってない」ことを証明するために婚活をしたり、人と関わって生きているのでしょうか。



なぜ相手はそういう発言や行動をしたのか?


それを知ろうとしないで「こんなことを言われた。 あの人は失礼だ、もう関係を終わらせよう」と言っていたら、誰とも良い関係は築けないと思います。





私も若い時はそういう感じでした。
今よりもずっと頑固だったし、正しい考え方をしているのは自分の方だと思っていました。


(考えや価値観などは)違っているより一致している方が良いし安心だと思っていたのでしょうね。



誰かを好きになる時には、どちらが正しいかなんて関係なく好きになるのに、考えが一致していない=合わない、そう思い込んで無理にでも合わそうとしたり相手を変えようとしたり。


もっと一緒にいたいのに、一致しないことでイライラしたり傷ついたり疲れたりしてしまう。




今は違う考え方をしている人に出会うともう少し深く話を聞いてみるようにしていて、違っても平気、違っているのが普通とずいぶん変わりました。


ちゃんと話を聞くと、なるほど~と思うことの方が多いですよ。




理解した上でも合う合わないが出て来るのは当たり前。



だけど理解しようとしないで合う合わないを判断すると食わず嫌いのようになります。



白黒ハッキリつけることに拘るより、そんなのはどっちでもいいし、どっちも間違いじゃないという考えの方がラクなのは間違いないです。



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