結婚相談所には自分が好きではないという会員がけっこういました。


そんなに聞いて回ったわけではないけど、身近でも「自分のこと大好き!」という人は少なく「嫌い」もしくは「どっちでもない」と言う人の方が多いような気がします。



・子供時代に親から愛された記憶がない

・大人から褒められるような子供じゃなかった

・友人がいない、学校等でいじめられた経験がある

・誰かと比べて自分なんて・・・という思いがある

・外見を含め全てにおいて自信がない





もしも「どうして自分を好きじゃないの?」と聞けば、おそらくこういう感じの答えが返って来るのではないでしょうか。




これらに共通する点、それは他者からの評価が得られないため承認欲求が満たされていないと感じている、つまり他人からどう思われるかを中心に自分を見ているところです。



人から褒められないと自分を良いと思えない、そういう意識になってしまっているのですね。

そして自分を好きになるためにはこれだけの条件をクリアしていないとダメだと、思い込みで厳しい条件を自分に課してしまっている。





自分を好きではないのに誰かに自分を好きになって欲しいと願うことは、自分で作ったケーキを美味しくないと思いながらお客様に買ってくださいと言うのと同じです。




もし自分で店を出すとして、自分がマズイと思っているケーキを売ろうと思いますか?


自信を持ってオススメする美味しいケーキだからこそ多くの人に食べてもらいたい、喜んでもらいたいと販売しますよね。





同じように誰かに好きになってもらいたいのなら、私は私が好き、こんないいところがあるよ!と言える方が魅力的だし、好きな相手と横並びの関係が築けると思います。


(☟横並びの関係の話はこちらからどうぞ
横並びの関係になれると気持ちはラクになる



シェフが自信を持って提供する料理だからこそ美味しい





自分を好きではない人は、自分の代わりに自分を愛してくれる人を探そうとして、そういう相手が見つかったら今度は無意識に相手にいろいろと理想を求めてしまうので要求が多くなり、関係を長く続けるのが難しくなることもあります。




例えばこれが親子関係だった場合、子供には(自分みたいになって欲しくないという思いから厳しくなってしまう。

親と言えども完璧ではなく、自分が嫌いで自信もなく自己肯定ができないまま親になった人だっています。



だから親に褒められたことがないのは、自分(子供側)のせいではなく、自分が愛されるに値しないからでもなく、子供を褒めて愛情を注ぐということを知らずに成長した人がたまたま自分の親だった、というだけです。




人から与えてもらえなくても、自分としっかり向き合って自分の良さを知って行けば、自分で自分に自信や自己肯定を与えることはできます。




誰かと比べたり、他者からの評価を気にしなければ自分の良い面は誰でも必ず見つけられます。




自分を好きになり自信が持てるようになると、もし好きな人に振り向いてもらえず失恋をしても、「仕方がないね、誰を好きになるのかは相手が決めることだからね」と落ち込むことはあっても、「やっぱりこんな私を好きになるはずないよね」などと必要以上に自分を卑下するような発想はしなくなります。




人の顔色なんて窺わなくても、言いなりになんてならなくても大丈夫だと思えるし、頑張っているのに誰からも褒めてもらえない時は、自分で自分を褒めることができるし機嫌だって自分で取れるようになるでしょう。




本当は好きでもない相手、都合よく使われているような関係にも終止符が打てるようになりますよ。




今の自分が好きじゃないのなら、好きになれるように意識を自分の内側に向けて行きましょう。





自信を持って販売したケーキでも売れないことはありますが、売り方の問題、宣伝ができていない、店が入りにくい雰囲気などケーキの味以外に改善すべき点がある場合がほとんどです。



ケーキそのものに自信がないまま販売していると、誰かに「値段が高過ぎる」と言われたら金額を下げ、「甘さが足りない」と指摘されたら味を変え・・・という風にどんどんブレて行くことになります。




これで勝負すると決めるまでは試行錯誤していいのですが、自信を持って出した商品そのものをいじり過ぎると店が信用されなくなるでしょう。




人も同じです。

臨機応変さや柔軟な対応は大事ですが、何の意見も言わない、人によって態度を変える、言うことが日によって違うと信用されにくいので、自分のこういうところが好きという部分は貫き、自信を思って言ったことは簡単に撤回したりしない等、他人に左右されない方がいい。





婚活や恋愛では自分を好きでいること、自分自身を大切にできていることがとても大事です。


そして結婚をした後も子供ができてからも、仕事でも友人関係でも、自分を好きか嫌いかはかなり影響を及ぼします。




本当は誰に愛されたいと願っているのか。
誰から好きになってもらえると心が満たされ幸せを感じられるのか。


もしかしたら親でもなく恋人でもなく自分からかもしれません。


だから1番そばにいるあなた自身が自分を好きになり大切にしましょう。



それが愛されるための、誰かと良い関係を築くための基本中の基本だと思います。


(☟こちらも合わせてお読みください)
人と比較しない、優劣をつけない生き方

他者評価で自己肯定感を高めてはいけない 周囲の評価は簡単に変わってしまう



1日何回でも!結婚相談所の元仲人が婚活話を聞きます ♡お見合い〜交際中の対応に困った時、アプリの彼の相談もどうぞ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご了承くださいませ。