結婚相談所での活動は、その相談所のサービス内容によって価値があるのか損した気分になるのか大きく分かれます。


相談所は日常にはない『出会い』を提供している所なので、お見合いが組めて成婚退会できれば本来は目的達成できてバンザイ!!のはずですが、カウンセラーがたいして何もしてくれなかった、こちらが望むようなサービスは受けれなかったとなると、お見合いが成立して仮交際・本交際に入れていても会員から不満の声は聞こえて来ます。


逆に、成婚退会とならなくても納得して退会した場合は何も文句を言わないこともあります。

要するに会員に満足してもらえるか?が大事なのですね。



私がいた所は相談所以外の出会いに関してもサポートをしていたので、今回登場する会員は相談所外での出会いで結婚をした30代半ばの女性です。





複雑な家庭環境だったようで、苦労して来た母親を残して結婚のために家を出ること、自分だけが幸せになることに罪悪感を持っていた彼女。

彼女のように結婚はしたいけど親のことが心配、そう思って自分の幸せを後回しにする人も多いと思います。


だけど彼女が相談所を掛け持ちしていたことから、本気で結婚をしたい&幸せになりたいと願っているのはよくわかったので、「幸せになることに罪悪感を持たないで、幸せになって大丈夫」と背中を押すと彼女は安心して活動に専念し、やがて良い出会いもあり本交際に入りました。



でも結婚を焦るあまり、彼との関係がいい感じになって来たとたん自分の結婚生活に対する思いや希望を一方的にあれこれ伝えてしまい、彼の方から交際終了を告げられてしまったのです。


しばらくは落ち込んでいましたが、絶対に結婚する!というさらに強い気持ちを持ち始めた彼女は、相談所以外でも積極的に「誰かいい人がいたら紹介してください!」といろんな所で言うようになりました。



そしてよく通っていた店の人の紹介で素敵な男性と出会い、彼との結婚話が出るほど関係が安定した頃に笑顔で安心して通常退会をしてその後入籍しました。

彼女の特徴はこんな感じです。

・素直さがあり前向きな気持ちを持っていた

・抱えていた悩みをカウンセラーに打ち明けることで自分を解放できた


・結婚したいという強い気持ちを諦めずに持った


・恥ずかしがらずに周囲に協力をお願いした


・同じ過ちを繰り返さないよう欲をコントロールする方法を身につけた


・自分なりに納得の行く相談所の使い方をした


・一人で考え込み良くない方に行きそうになった時はカウンセラーと話をした



彼女のように相談所を上手に使うと、相談所外の出会いでも婚活が上手く行くことはあります。

頑張るのはもちろん本人ですが、一人ではなかなか上手く行かない、身近に相談できる人もいないという人にとっては出会い以外の価値もあるのが相談所の良いところだと思います。


関係が安定し始めると、女性はついあれもこれも・・・と欲を出してしまいそうになります。


1度それで失敗をした彼女、また同じようなことを言い出したので、「あまり欲を出すと良くない。 彼の方にも欲や希望があって、でもそれを全部あなたに叶えてもらおうとはしていないと思う。 こういうのはお互いにある程度で良しと思っていた方が、相手に無理をさせなくて済むので結果長続きするのでは?」と伝えたら、「そうですよね!! 気づけて良かったです」と、2回目は自分の欲を何とかコントロールしながら彼と話し合いを重ね、お互いに納得できる方法を選んで結婚しました。



結婚相手に、自分にとって都合のいいように振舞って欲しいとか、こんな風にあって欲しいと一方的に求めるということは、自分のパズルを完成するために、全く違う形のピースを無理矢理はめ込もうとするのと同じ。

そんなことをすると、そのピースは元の形ではなくなり歪んでしまいます。


その人ならではの良さや中身を見ていないのと同じになるので、最初は合わせてくれていても、いつかその無理が我慢の限界に達してしまったり、この人は自分を見ていない、理想の型にはめようとしているだけだと相手も気づきます。



お互いがそうならないために、理想を追求するよりも相手をしっかりとよく見て、理想とは違う部分も受け入れられるかどうかを考えた方が結婚生活は続くのでは?と、今回の女性の婚活を思い出し、改めてそう感じました。



(☟こちらもご参考にどうぞ)
どういう人となら結婚生活が長く続くのかを考えてみた

(☟⑥はこちら)
こうして私は結婚しました 結婚相談所の成婚者から学ぶ⑥(前編)

こうして私は結婚しました 結婚相談所の成婚者から学ぶ⑥(後編)











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