1月始まりのドラマも終盤にさしかかっています。

何本か見ていますが、好きなのは池脇千鶴さん主演の「その女、ジルバ」と長瀬智也さん主演の「俺の家の話」です。
この2本は見終わった後にどちらも心がほっこり温まります。



さて「その女、ジルバ」第8話では、ひょんなことから恋人ができ、あっという間に妊娠から結婚へという流れに身を任せなければ行けなくなった、アララ(池脇千鶴さん)の友人スミレちゃん(江口のりこさん)の話が描かれていました。


両親がおらず施設で育った過去を持つスミレは、口は悪いのですが真面目で一生懸命で本当は優しくて素直な性格。

だけど初めてのことだらけに戸惑い、自分の感情を持て余し、不安になって意地を張り、子供は自分だけで育てるので結婚はしないと言ってしまう。



それが本心ではないと見抜いたくじらママ(草笛光子さん)がスミレを呼び出し、

「幸せになるのが怖いのね? 誰でも幸せになる権利を持っているの、だから目の前の幸せに飛び込みなさい」

と抱きしめるシーンは、涙なしでは見れませんでした。




こんな風に、今にも手に入りそうな幸せを、自ら遠ざけようとしてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。



失うのが怖い


傷つきたくない



幸せになりたいと願っていたのに、ようやく幸せが手に入るかも・・・と思ったとたん、今度は失う心配をしてしまう。

人間って、何と言うかせつない生き物ですよね・・・。



これは過去の記憶からネガティブな思考が身についていて、前もこうだったら、これまでもこうだったから、今回も上手くいくはずがないという決めつけによるものです。

『1+1=2』と脳が記憶しているように、脳の中でその人なりの方程式が出来上がっているせい。



スミレの場合、幸せだった記憶があまりなく、自分なんかが幸せになれるはずがない、良いことが起こったら次はまた悪いことが起きる、失うぐらいなら手に入れずにこのままの方が傷つかなくて済む、幸せを経験したことがないからどう振舞えばいいかわからない、未知の世界へ踏む出すのが怖いetc.



そこにしっかりと根を生やす限り、枯れても花はまた咲いて実もなる



例えば、これまで付き合った男性3人が全員ろくでもない浮気男だったら、4人目も多分浮気をするんだろうな、男なんてみんなそういう生き物なんだろうなと思ってしまうかもしれません。

でもこれを逆の立場で考えてみるとどうでしょうか。


付き合った女性3人が全員金遣いが荒く性格も悪い女性ばっかりだったから、女なんてみんな性格が悪くて金のことしか考えない生き物だと言う男性がいたら、「そんな女性ばっかりじゃない! 少なくとも私は違うから!!」となりませんか?



飲食店の場合、続けて入ったお店が3軒ともたまたま美味しくなかったとしたら、世の中は美味しくない店ばかりだから二度と外食するのはやめよう、となりますか?
なりませんよね?  

それはなぜか。
 
美味しいお店もあるとわかっているからです。



人も同じです。

信用できない人もいるし、結婚をしても幸せになれない相手はいるかもしれないけど、それと同じぐらい信用できる人もいるし、幸せになれる相手もいるのだということ。



失いたくないから幸せを避けるのではなく、失わないようにするにはどうすればいいかを考えたり、1度手に入れられたということは、もしも失ってもまた手に入れられると思っていれば、怖くなくなると思います。



自分の中に出来上がっている今の方程式を壊し、新しい方程式を覚えさせる。



過去のことは過去のこと、今目の前で起こっている出来事や目の前にいる人とは別です。


過去に辛い経験があって酷い人にも出会い傷ついたとしても、今は優しい人たちに囲まれて40才になってもまだまだ人生これからなんだと思え、自分らしく自分なりの幸せを感じられるようになったアララやBARのママたちの考え方&生き方から大切なことに気づけたら、スミレちゃん(のような女性)も大丈夫だと思います。

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