超大物芸人の性加害疑惑で芸能界にまた衝撃が走っていますね。
昨年元J事務所が消滅したのに続いてトップクラスの芸人まで消えるとしたら、芸能界の闇は私たちが思っている以上に深いというか、相当ヤバイ世界なんだろうなぁと思います💧
元J事務所の時も今回の性加害疑惑でも「何年も前のことを持ち出すなんて・・・」とか「なんで今さら?」みたいな意見が必ず出て来ますね。
そう言いたくなる気持ちもわからなくはないのですが、当事者じゃないからそんな風に言えるのだと思います。
例えば、初恋の人をずーっと何年も思い続けたり別れた相手を何年もひきずる人がいますけど、振られたor1つの恋が終わったとたん無傷で次の恋に向かえる人もいます。
ショックなことやムカついたことをずっと根に持ち続ける人もいれば一晩寝ると忘れる人もいます。
こういうのって人によって全然違う。
そんなことぐらいで?と多くの人が思うようなことでも、その人にとってはそんな程度のことじゃないからいつまでも苦しむのです。
「なんで今さら?」と思っても、出来事を消化するのに年月がかかる人もいます。
その直後よりも何年か経って傷がマシになった頃にようやく「許せない!!!」という怒りの感情が沸き起こることだってあります。
それが人間。
2021年の東京オリンピック開催前に、テーマ曲を担当する予定だった某アーティストは学生時代に障害を持っていた人をいじめた過去があるということで相応しくないと批判を受け、楽曲提供を辞退することになりましたね。
覚えている人も多いはず。
あの時は「いじめた側は忘れていても、いじめられた側の傷は何十年経っても残っている」と某アーティストは多くの人から批判されたのに、性加害を受けた人が何年も経ってから告白したら「いつの話を持ち出しているの?」「金目当て?それとも売名??」と逆に批判されるっておかしいと思いませんか?
芸能人主催のパーティーに行く方も悪いとかホテルに行った時点で何をされるか想像できたはずという意見も聞きますが、有名人とお近づきになりたいという下心と、権力のある人間の合意ナシで肉体関係を持とうとする下心を一緒に考えるのはどうなのか?と思いますけどね(-_-;)
お近づきになってそれで仕事がもらえるのなら肉体関係を持つのもアリと思う人もいれば、そういうつもりじゃない人だってたくさんいるわけで。
「パーティーに参加してホテルまで行ったのなら何をされても仕方がない」という考え方は「ミニスカートを穿いていたら痴漢や盗撮に遭っても文句は言えない」とか「いじめられる側にも問題がある」と言っているのと同じだし、子を虐待している親が「これは躾だ」と言い張る発想と似ている気がしてゾッとします。
映画『告発の行方』を思い出しました。
どのような理由があってもいじめや虐待、自分の欲を満たすための痴漢行為や合意のない性行為を強要した方が悪い。
確かに売名行為や金目当てで週刊誌にネタを売る人はいるけど、全ての人をそうだと決めつけるのはどうなのかな?と。
今回の件は元J事務所の性加害と違って事実かどうかはまだ不明。
事実無根と言っている方はもしかしたら「俺ほどの有名人に誘われたら嬉しいやろ? 実際楽しそうに笑っていたやんか」とか「あんな程度のことで何年も経ってからそこまで騒ぐか?」という思いかもしれません。
だけど女性は楽しくなくても楽しいフリができる。
「私ごときが拒むなんて許されない」と考えて我慢することだってあるし、「断ったら相手を怒らせるかもしれない」と感じて怖いからこそ笑顔を振りまいていたってこともあります。
それを合意の上と見なすのは人の心理を分かってなさ過ぎではないでしょうか。
「誘われて嬉しい」と思えなかった女性だったので「あんな程度のこと」で済ませられなくて、この両者の考え方や感覚に大きな差があったから年月を経て騒ぎになったように感じます。
今回の件はどちらが正しいことを言っているのか現時点ではわかりませんが、何年も前のことを言い出した相手を批判する、そんなことで?と軽く考えてしまう風潮はちょっとどうにかならないかな?と思ったのでブログに綴りました。
夫は私によく「そんなことをなぜいつまでも気にしてるの?」と言いますが、神経質な一面がある夫が「これはこうじゃないと気になる」と言い出す様子を見ながら私は「そんな程度のことが気になるってなんで?」と思います(;´∀`)
誰もが人と違う
『そんなこと』を
気にしながら生きている。
なのに他人が気にしていることは否定したりバカにしたり、自分の考えこそ正しいと思い込む。
それをするから人間関係の揉め事が起きるのだと思います。
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