(☟前編からの続きです)
毒親に囚われず生きるために必要なこと(前編)
結婚相談所で働いていた頃も、毒親に育てられたという会員は何人かいて、
自信がない、自分のことは好きじゃない
誰かを好きになったこともない
そういう親に育てられたので結婚をしても上手く行くとは思えない
だけど結婚できないと親に認めてもらえない
という思いを抱えながら婚活をしていました。
「毒親」は子供の存在や人格を否定するような発言を繰り返し行ったり、育児放棄したり虐待を『躾』と称して自分の行いを正当化します。
そのような親でも頼るしかない小さな子供は、親からの愛情を切望し、怒られると自分が悪いのだと責めてしまう。
私の場合、父がおかしくなったのは私が10才ぐらいからで、ある程度は何が正しくて何が間違いと判断できる年齢だったし、なぜそうなったのか理由はわからなくても「父はおかしい」という事実に何の疑問も感じませんでした。
「殺すぞ」「出て行け」と何度暴言を吐かれても、母には常に肯定してもらえていたのが救いとなり、大人になっても苦しまず自己肯定ができているのだと思います。
もっと幼い頃に、楽しい思い出もなく父から暴言を吐かれたり怒鳴られたり人格否定をされていたら、今の私ではなかったでしょう。
親のせいで子供の人生がおかしくなってしまう原因は、子供の存在無視と人格の否定。
子供は親に無条件で愛される存在であるはずなのに、愛情ではなく否定ばかり与えて来られたら、自己肯定もできないし自分に自信も持てなくて自分を好きになれないのは当然です。
優しくされず愛情を与えてもらえなくても、子供は親がいつか自分を愛してくれると信じ、親を悪く言うなんてしてはいけない、家の中の話をするということは家や親の恥をさらすことになるので人にも言えないと思い込んだりします。
そしてそういう環境で育ってしまうと自分の感情や考えにフタをしてしまい、親がこうだったから自分も親と同じ道を歩んでしまうという恐怖を感じたり、本音を言うと嫌われる、あのような親に育ててられた自分には良い家庭や良い人間関係なんて築けない、だから結婚なんて(したくても)できないetc.となってしまう。

叱られたのはあくまでも言動に対してであって、自分を嫌いだからではない
親が優しくしてくれず怒ってばかりいるのは自分が悪いからではない
親の問題は親が解決すべき問題で、子供の人生で背負うものではない
親がどのような性格であっても自分とは別の人間
親を変えることはできないけど、自分の生き方は自分で決められる
そういう親に育てられても本人次第で幸せになれる
無邪気な子供だった半面、世の中を冷めた目で見ていたところもあったので、
親だって人間だから完璧じゃない
親を尊敬するかどうかは自分が判断すること
と思っていて、親を憎んだり悪く言ってはいけないという世間の常識に縛られ苦しむことはありませんでした。
そして父と自分を切り離して考えることができたので、自分の人生や今の生活に父の悪影響はほとんどないし、そういう親に育てられた自分を不幸と思ったこともありません。
親でも誰であっても、その人がして来た言動は全てその人に返って来ます。
どういう人と思われ、好かれるのか嫌われるのかは本人の言動にかかっているのです。
子供に嫌われ例え死んでも悲しんでもらえないのは、親がそのような言動を取って来たのだから仕方がない。
その親の子であっても別人格なので、
親の人生に引っ張られる必要はないし、
親の評価=自分の評価ではない。
親から受けた酷いことには個人差があると思いますが、
毒親に囚われている自分から抜け出すには、
親と自分を切り離して考えること
それに尽きると思います。
親を許せなくてもいいし、好きになれなくてもいい
親を理解する必要もない
全ての責任は親にあるのであって、子供の頃の自分を責めてはいけない
そして親と自分を切り離し、親の機嫌を取ることをやめる
成長して一人で生きて行けるようになってからは、親が反対しようと文句を言おうと親のいる家から出て親のいない生活を送ることもできるし、幸せになるのもどのような人生を送るのも自分で選択できるのです。
良い影響を与えてくれる人や音楽、本などは家以外の広い外の世界にいくらでもあります。
自分に良い影響を与えてくれる誰かや何かを求めて気持ちを外に向けることができたら、どのような親であったかは関係なく幸せに生きることもできます。
親がどう思うか?と親を中心に考えるのではなく、自分の気持ちを大切にし自分の人生を生きようとする強い思いさえあれば、時間がかかっても毒親から解放された道を歩むことはできると信じています。
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☟毒親で悩んでいる人には、この本はとてもためになると思います。