最近までほとんど意識したことはなかったのですが、自己肯定感を高めるための本をはじめ、そのためのセミナー、それらについて語られるスピリチュアル系ブログなど、世の中には今溢れるほどの情報が出回っていますね。




昨年ぐらいから勉強のためにそういう本やブログを読んだり、ごくたまにセミナーにも参加したりするのですが、正直に言うとピンと来ないことの方が多いです。




私が見聞きしたのはごく一部にしか過ぎませんが、あまり心に響かないというか違和感を感じる時があります。





どうしてかな?と考えてみたのですが、自己肯定感を高めるとか自信が持てるようになるということは、
本を読んだりセミナーに参加し続けてできることではないと気づいているからでした。





スピリチュアル系ヒーラーへの違和感と同じです(☟こちらをご参照ください)
どうして人は占いやスピリチュアル系にハマるのか? ハマる人とハマらない人の違いとは③





出会った人の中には、大量の本を読んで自分は変われた!と言っている人、自己啓発セミナー等に何百万も費やして自己肯定できた!という人もいましたが、暗示にかかっているだけのような、上手く言えませんが何となく無理を感じるのです。




本当に頭の良い人や仕事ができる人、優しい人が自分で「私は賢くて仕事もできて優しい人間です」とは言わないように、自己肯定感の高い人はそもそも自分の自己肯定感について考えません。





例えば私は、友人に言わせると生まれながらに高いタイプだそうですが、高めようと思って高くなったのではなく、自然な成り行きでそうなり、たまたま考える機会があって自分でも考えたら「高いかも?」程度です。





だから本を読み、セミナーを受講して得た(ような気になっている)自己肯定感は短期間しか持続しなくて、それを維持するためには自分に負担をかけたり無理をしないといけない。




人が繰り返し同じような本を購入し、いろんなセミナーに行き続ける理由はまさに自己肯定感が持続しないからだと思います。





『すごくネガティブで自信もなく自己肯定感の低かった自分がセミナー等を受けて生まれ変わりこんな風になりました』という話は、自己肯定感の低い人からすれば「すごい! 私も!!」となるのでしょうが、自己肯定感を高められたという話ではなく、いわゆる1つのサクセスストーリーなのだと思います。




たまたま何かがキッカケとなり自分の思考グセに気づき、
考え方や行動を変えたから人間関係や仕事にも良い結果が出たのです。




だからみんな言っている内容が、


年収がこんなに増えました

素敵な人と結婚できました♬

仕事も人間関係も順調になりました!


という同じようなことばかりです。



成功したから 結婚できたから

自己肯定感が高められたとしたら、


何か失敗をしたら もし離婚したら

自己肯定感はまた下がるのでしょうか?




自己肯定感が高いことと、

社会的に成功したことや年収が高くなったこと

結婚できたことなんかは関係ない。





成功してなくても結婚してなくても、

ありのままの今の自分をOK
と無理なく思えるのが自己肯定





だから一見成功しているように見える人の中にも自己肯定感の低い人がいるのですね。





もしも自己肯定感を高めたくてそういったものをずっと頼っている状態なら、少し冷静に考え直してみるのもいいと思います。



『今まではダメだった人もこの方法なら上手く行きます!』と宣伝していても、向こうはそれがビジネスなので。





何か気づきのようなものは得られるので価値はあると思いますが、自己肯定感はお金をかけて得られるものではない。





自信を持つのも自分を好きになるのも自己肯定ができるようになるのも、

全て毎日の積み重ねの結果として自然にそう思えてこそ意味があるのだと思います。

 

(こちらも合わせてお読みください)☟
自己肯定と自己評価は似ているようで全然違う 評価は周りがするもの

他者評価で自己肯定感を高めてはいけない 周囲の評価は簡単に変わってしまう

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