ここ数年ですごくよく聞くようになった言葉の1つが



自己肯定感




悩んでいる人の多くが「私は自己肯定感が低いので」とか「恋愛が上手く行っていないので自己肯定感が下がっています」と言います。





ある友人もいつぐらいからか自身の自己肯定感の低さについて語るようになり、私に向かって「あなたは小学生の頃から自己肯定できていたので生まれながらに自己肯定感を身につけていて羨ましい」なんて言ったんですよね。




その話を聞いた当初は「へぇ~ そうなんだ。 私のことをそんな風に思っていたんだ」ぐらいの感じでしたが、今は「嘘つきか!?」と思っています(;´∀`)



なぜなら私たちが学生の頃はそんな言葉を聞いたことがなかったから。


その友人も40代後半ぐらいから急にそんなことを言い出したんですね💧





昔は「自信がない」(今もよく聞く言葉ですが)「私なんかどうせ可愛くないし」「家が裕福じゃないから」「うちは親が厳しいので」という言い方をよくしていました。





ところで、こういうセリフを言いがちなシチュエーションについて考えてみたことはありますでしょうか?






仕事や恋愛など人生が上手く行っていないとか、いろんなことが思い通りになっていなくて満たされていないと感じ、やりたいことができていない、でもどうしたらいいかわからない・・・と困った時に比較的よく使う言葉なのです。






つまり「自信がない」「自己肯定感が低い」「○○のせいでこうなった」と言い出すのは、思い通りになっていない現状を見つめ、



理由・原因がはっきりとわからない

今の自分&現状を受け入れられない

羨ましい誰かと比べて落ち込んでいる



こういう場合に使いがちで、自己肯定が低い、自信がない以外の理由が見つからないのでとりあえずこのせいにしておこう、という人もいると思います。



私も思い通りになっていない人生だと感じていた頃はよく親のせいにしていました(^^;)




アゲハ蝶じゃなくてもいい、それが自己肯定感





そして本当に多くの人が勘違いをしているのが、好調な時だと自己肯定感は上がっていると感じ、ガッカリな出来事が起こったら下がると思っていること。



自己肯定は


できているか 
できていないか


だけです。




状態や状況によって上がったり下がったりするのは、おそらく自尊感情自己効力感の方。




彼や夫から大切にされていないと落ち込むのなら自尊感情が傷つけられた(正当な評価を受けていないと感じる)から。




頑張ったのに思うような結果が出せず虚しさを感じて自信をなくしてしまうのは自己効力感が持てなくなったのでしょう。





どのような自分のことも肯定的に捉えられるのが自己肯定なので、めちゃくちゃハッピーになれば上がるのは気分とかテンションです(;^_^A



逆に(あ~今は人生の底辺かもしれない・・・)という最悪の状況ですら「まぁ生きていればこういう時期もあるよね」「結果は残念だけど私はよく頑張った」と考え、良くない出来事と自分の存在価値を繋げて考えず、


どのような自分でも否定しない
価値がないなんて思わないこと
それが自己肯定。






だから今の自分に「それでいい」と思えなくて、「○○さえできれば自己肯定できるのに・・・」「自己肯定さえできれば人生は上手く行くのに」と考えている人は永遠に自己肯定できないかも💧






自己肯定できている人は自己肯定感についてほとんど考えません。




そして同じように、親からの虐待や子供の頃に酷いいじめにあったなどで本当に「自分には価値がない」と信じ込み自己肯定できない人は、自己肯定という概念すらないので高いか低いかなんて考えないんじゃないかなと思います。




自分には価値がないと信じているのが普通の状態だと「肯定的に捉えるってどういうこと??」ってなり、その意味すらわからないはずでは・・・?






あまりにも多くの人がこの言葉に踊らされ、上手く行ってない原因を自己肯定感が低いせいにしている状況にはちょっと違和感があるんですよねぇ(;^_^A





自分にも価値があるということすらわからないほど傷つけられて来た人は、理想の恋愛相手を探そうとしたりしないし、恋愛や結婚なんて自分には無理だと考えるでしょう。




だからカウンセリングを受けるか自分を変えてくれる心から信頼できる人との出会いでもない限り改善されることは難しいと思うのですね。

 

 


言い換えると、婚活すれば結婚できると信じている人や、理想の相手をアプリで探している人、恋愛や結婚ができている人などは自己肯定できているはずなんですよ、「私は愛される存在」だと思っているから恋愛や婚活ができているわけで。






状況によって上がったり下がったりするものだと思っている時点で、自己肯定がどういうものかわかっていないままこの言葉を使っているように感じます。







不平不満の解消方法が見つけられず、恋愛が上手く行かないので自己肯定できない、結婚して子供も持てて恵まれた環境に身を置いているのに満たされないのは自己肯定感が低いからだと言っていたら、本当の理由を知ることはできないしその悩みが解決されることもないでしょう。





自己肯定感を求めようとすることは、恋愛や婚活で『いい人』を探すことに似ています。



合う相手を選んだりこちらを好きになってくれそうな人と少しずつ関係を育てて行くものなのに、最初から好きになれそうな理想の相手を求めたり、好きになった相手に振り向いてもらえないと「いい人がいない」と嘆く。



本当はいい人なんてどこにもいないのに。






恋愛・婚活・仕事・結婚生活が上手く行っていない原因を考える時に、自分のどういう部分が良くないのかな?と内面と向き合うことをせず、「あのような親に育てられ自己肯定できていないせいだ」で片付けたり、頑張っている自分を認めようとせず「こんな私だから何をやってもダメなんだ」と自らその存在価値を否定してしまうから物事は上手く行かない・・・ということの方が多いと思います。





みんなに合わせて流行りに乗っかるような感じで、何でもかんでも自己肯定感という言葉で誤魔化さないようにしてくださいね。





「自己肯定感が低いからしょうがないのよね~」と、そのせいにして安心納得してしまうと何の解決にもならなくて、そのせいで余計に望み通りの人生から遠ざかりますので。


(☟こちらも合わせてお読みください)
自己肯定感という言葉に振り回されない



(☟ココナラ・バージョンはこちら)
https://coconala.com/blogs/2586205/274681


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