欲しかった頃にできなかった&今の夫と知り合った時は産める状況じゃなかったため私には子供がいませんが、正直なところ(いなくて良かったかも?)という気持ちと、(自分の子供の顔が見てみたかったなぁ)という思いが半々ぐらいです。
結婚と子供を持つことは昭和世代には1セットだったので、結婚だけして子供を持たないという考えの人はすごく少なかったように思います。
私より少し前に結婚をした友人は子供がなかなかできなくて悩んでいました。
私は1回目の結婚後すぐに婦人科系の病気になって手術をすることになり。
その時に医師からは「今のままでは妊娠は難しい」と言われたんですね。
当時は普通に子供が欲しかったし前夫と別れるなんて思っていなかったのでショックで。
手術後にしばらく通院して1年ぐらい経って「もう排卵等も問題ないですよ」と言われたけど妊娠はしませんでした。
だけど不妊治療してまで欲しいという思いは全く湧かなかったのです。
友人は私の考えを聞いて「強いね。 私は頭がおかしくなりそうなぐらい妊娠しないことが辛い」と漢方にも頼るようになって。
やがて彼女は2人の子供を持つことができたので、本当に良かったと思いました。
(子供がいても離婚しようと思ったかな?)というのが離婚を考え始めた時に何度か頭をよぎったのですが、子供がいる前夫と私が全く想像できなかったので(苦笑)答えは出ませんでした。
ある友人は30代でご主人を病気で失ったのですが、「子供がいれば良かったのに(生きる希望があるという意味)」と言う人もいれば「子供がいなくて良かったよね(女性1人で育てるのは大変という意味)」と言う人もいて。
その友人は後追い自殺を考えたと言っていたほど落ち込んでいたので、私は「子供がいたら違っていたのかな?」と思いましたが、友人自身は「夫がいないのなら子供も要らない。いなくて良かった」と言い、何とも複雑な気分になりました。
最近『母親になって後悔してる』という海外の翻訳本が話題になっているそうです。
もし時間を巻き戻せたら、
あなたは再び母親になることを
選びますか?
という問いに、NOと答えた女性にインタビューをして1冊の本にしたようです。
母親になったことを後悔してるなんて子供が知ったら可哀そうだ!と批判の声もあるようですが、絶賛の声も上がり、同じように思っていたものの誰にもそんなことは言えず苦しんでいた女性はけっこういるのでしょう。
私の母はあの時代にしては結婚がかなり遅かったので、友人たちのお母さんより10才ぐらいは年上だったんですが、2人の子供を育てつつ定年まで正社員として働き続けました。
学生の頃は作ってもらって当たり前の感覚で、むしろ茶色いおかずばかりのお弁当に文句を言うこともありましたが、今はどうして母はあんな大変なことができたんだろうという尊敬と感謝の気持ちしかありません。
私は小学生の頃から寝つきが悪く早起きがすごく苦手だったのと、睡眠時間が8時間以上は必要なタイプだったので、子供のお弁当のために早くに起きてそこから会社に行って1日働くなんて自分には無理だと思いました。
人を産み育てるという、そんなすごいことをする自信と体力は私にはない。
なので当たり前のように出産して、フルタイムで働きながら子供を育てている人たちってすごい!と尊敬します。
かと言って、これは人と比べない性格&自己肯定もできていたからだと思いますが、子供が持てない自分を卑下することも一切なかったです。
要らないとまではさすがに思わなかったけど、恵まれなかったことには意味があったのだと捉えられたので、子供がいないことに負い目も感じないし寂しい気持ちもいつの間にか消えました。
これから結婚をして当たり前のように子供を持とうと考えている人は、母親になったことを後悔するかもしれないぐらい、母親という存在は重い何かを背負うことになるということを1度はしっかりと考えて欲しいと思いブログに綴っています。
夫への愛は冷め、憎悪に近い感情を持ちながらも子供のために離婚をしないという人は多いですよね。
みんなも産んでいるからと産んでみたものの「子供を可愛いと思えない」と苦しんでいる人もいます。
子供ができると妻の意識はほぼ子供に注がれることになるので、それに不満を持ち「俺を構ってくれなくなった」と浮気をする残念な夫に当たってしまうこともあります。
時間を巻き戻したら母親にはならないと言った人たちは、決して「あなたを産むんじゃなかった」という意味で言っているのではなく、子供を持てたことは嬉しいことだと思っている。
母親の役割が想像以上に大変なのと、
母親という存在になった寂しさがあるだけ。
母親になった瞬間から自分の時間はなくなり夫からも女性として見てもらえなくなるとか、名前ではなく○○ちゃんのお母さんと呼ばれるようになり、自分が自分じゃなくなる感覚とかもあるだろうし、電車やバスの中で赤ちゃんが泣き出して「うるさいぞ!」と怒鳴られるとか。
そういう悲しいことなんかもたくさんあって。
それでも必死に子育てと家事を頑張っているのに、「そんなの当たり前」と思われ労いの言葉を誰からもかけてもらえない。
「親ガチャに外れたわ」とか「うるさいババァ!」と子供に言われることだってある。
私も6才ぐらいの頃に母に向かって「死んでしまえ!」と暴言を吐いたことがあります。
「子供を持てて本当に幸せ。 母親になれて良かった」と思っている人もたくさんいるでしょう。
だけど他の人がどう感じているかは関係ないんですよね。
むしろ幸せなことなのにそう感じない私はおかしいのでは・・・と自分を責めてしまうから苦しい。
いくら個人の自由という時代になったとは言え「子供を欲しいと思わない」とは言いにくく、婚活ではかなり不利になってしまうぐらい世の中はまだまだ結婚=子供がいること、という価値観が一般的です。
選択肢の数だけ悩みも増えました。
産める体なのに産む気はないと言えば「なぜ?」と思われるし、産む気はなくても産めない体だと知ったら女性として欠陥のように感じることもありますし。
なので様々なことを想定した上で、子供を産み育てたいのは自分の意思なのか(親の期待に応えるためではない?)、そして父親は本当にその人で良いの?ということを考えて、結婚してすぐに作るのはやめておこう、ぐらいの意識は持っていた方がいいと改めて思いました。
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