恋人でも夫婦でも友人でも、日頃どんなに仲良くしていてもやっぱり違う人間なので、たまにはイライラしたり「どうして?」と疑問を感じたり、ものすごく腹が立ったり不愉快な思いをさせられた時などは(この人との関係を終わらせた方がいいのかな?)と考えてしまうこともあります。
みんな人のことだと簡単に「そんな人とは別れたら?」「そんな人とは離婚すればいい」など言いますよね💧
あるいは終わらせようかと思う・・・と相談すると「その彼と別れたらもう結婚できないかもよ?」「離婚してどうやって生きて行くつもり?」と、ビビらせるようなことを言って来たり(苦笑)
他人事だと冷静に判断できるし感情が入っていないので、まるでそんな悩みは即解決できるかのように思えるのです。
だけど所詮他人が見ているのは(知っているのは)ほんのごく一部。
その人との関係を切ってしまって、ご縁をここで終わらせて後悔するのは自分。
縁を切っても何とも思わないのなら、元々その程度の関係だったということ。
当事者同士じゃないと知らないことわからないこと、当事者同士でも気づいていないこともあるので、身近な誰かに相談をする時は「話を聞いてもらえただけで助かった」と思っている方がいいでしょう。
相談業を仕事にしている人や占い師を頼ったところで、最終的にどうするのかを決めるのは本人です。
いろんな話を聞いて混乱した時は、原点に返って考えるのが良いです。

その人が今まで自分に何をしてくれたのか?
逆に何(酷いこと)をされたのか?
自分はどれだけの時間と労力をその人のために費やしたのか?
と、こんな風に相手がした行為、自分が相手にしたことを考えるのではなく、
この人の存在は自分にとってどういう存在だろう?
を考えてみてください。
何かをしてくれる人だからまだ私には必要、そういう考えでいると相手が何もできない人になった時にあなたはどうしますか?
例えばその人が交通事故に遭ったと聞いて、病院に駆けつけたとします。
お願いだから生きていて
そう願うでしょうか。
それとも、
あなたに死なれたら明日から私の人生(生活)はどうなるの?
と、ものすごく不安になるか、どちらでしょう?
これを考えると、その相手が親であろうと恋人・配偶者、友人、職場の人間であろうと、自分の人生に必要な存在かどうかがわかると思います。
その人が自分の会社の尊敬できる社長だった、何でも頼りにしていた先輩だった、自分にとっては唯一の生活の面倒をみてくれる相手だったという場合、特別な感情を持っていなければきっと(え? 明日からどうなるの?)という不安が真っ先に来ると思うのですが、その場合は代わりの仕事や人を見つければ多分大丈夫なのです。
だけど何もしなくてもいい、ただ生きていて欲しいと心から願うのだとしたら、日頃ケンカばかりしていても、その人の言動にイライラしていても、自分にとってはその人じゃないといけないと思うほど大切な存在だということです。
相手の投げかける言葉、行為や振る舞いには確かにイライラしたり傷ついたりします。
多かれ少なかれみんな違う考えや感性で生きていて、自分のものと一致しないから怒ったり泣いたりするのですね。
でも何もかも完全に一致する人なんていない。
だから、今そばにいる相手が本当に自分の人生に必要な存在かどうかを確認したい時は、寝たきりになって何もできなくなっても、認知症になって自分のことさえわからなくなっても、それでも生きていてくれればそれだけで幸せに思える、この人の役に立てることが嬉しい、そう思える相手かどうかそっと心の中で考えてみてください。
すぐに答えは出なくても、そういう存在になりつつあるような気がする・・・、そんな風に思えることもあるかもしれません。
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