Jグループの性加害問題は、セクハラやパワハラを表面化させて事実だと世間に認知してもらうことがいかに難しく、かつ



それを受けた側が
どう捉えたのか次第で

変わって来る

ということを物語っています。





パワハラや性的な被害に遭っても、それを言い出すには加害者の社会的立場や存在が余りにも大き過ぎた場合は言えない人の方が多いし、誰かが勇気を出して声を上げても聞いてもらえない。




それに、バッグや財布を盗まれた被害者を好奇の目で見たり誹謗中傷する人はほぼいませんが、性的な被害にあったと訴えるとそうは行きません。




少し前に、イベントで観客に胸を触られたと訴えていた韓国のDJに「あんな露出の多い服装で自分からファンの元へ行っていたのだから本人も悪い」という声が出たように、どうしても被害者側があれこれ言われやすいのが性的な被害の特徴。







これまで暴露本という形で声を上げた人もいれば、この問題を暴き続けた出版社もありましたが、これほどの異常さが何十年もスルーされて来たのは



相手があまりにも大物過ぎた

捉え方の個人差

やり過ごしている人が多い中で
違和感を唱えることの難しさ



ゆえかな?と思います。





そういう行為を受けても『被害』と捉えなかった人はいるだろうし、芸能界という特殊な世界のことなので嫌だと思いつつも「こういうもの」と受け入れてしまった人もいたはず。



それ以上の恩があるからと黙認した人、もしかしたらあーいう行為すら『愛情』と思っている人もいるかもしれないし、これさえ我慢すればデビューできる、スターの仲間入りできるチャンスと割り切れた人もいたかもしれない。






一般社会でもブラックと呼ばれる会社を辞める人と続ける人に分かれるのでそれと同じ。




日本人はみんなと同じであることに安心感を覚え、周りの意見や考えに合わせること、長い物には巻かれる方が無難と思う人や我慢強い人も多いので、



変化よりも続ける方を選ぶ

正義感を振りかざすより
見て見ぬフリをする


現状維持・守ることが大事



芸能界はもっと特殊かもしれませんが、普通の会社でもだいたいこういう感じ。






私が経営者からのパワハラを受けプチ抵抗を試みた時も「社長のしていることはパワハラです」と一緒になって本当のことを言ってくれたのはたった1人。



私より先に「許せない!辞めてやる!!」と言っていた人は、給料が上がると知ったとたん態度がガラリと変わり「お金のためなら経営者のゴキゲン取りなんてヘッチャラよ!」と言い出したし(;^_^A




会社を続けるつもりの他の人たちからすれば、抵抗している私の方こそ迷惑な存在だったわけです💦



経営者に逆らうなんてあり得ないとか、もっと割り切って働け、大人になれ、みたいなことまで言われました。





経営者であろうがダメなことはダメと考える私と、経営者に逆らうなんて絶対にダメと考える人たちと、お金のためなら割り切れるという人との価値観の違いですね。






Jグループのような問題はそこら中にあるし、悪いのは加害者だけど周りが問題を問題と捉えずに放置して来たのでこんな異常とも思える状態が何十年も続いて来たのでしょう。




それが良くないことだとわかっていてもそれ以上の恩恵を受けている、大きなメリットがある、どこも似たようなものでしょ?と考える人なら感覚もマヒして来るだろうし、おかしなことと(今も)思えないのなら洗脳されている可能性だってあります。




そうそう会見でめっちゃ厳しい質問をしていた記者がいましたけど、マスコミ関係者は社長たちを批判する資格ないと思いますよ~~(-_-;)







デビューというエサをチラつかせ、お小遣いを渡したり才能を見出して熱心に指導もするなど、被害者にとって優しい良い人でもあっただけに、より悪質なやり方だと私は感じました。




恩を受けた相手のことを悪く言うのは気が引けるし、被害を訴えた人の中ではすごい葛藤があったと思います。



虐待された子供でさえ親のことを庇ったり親のことを好きだと言ったりするので、それと同じようなことが起きていたのかも?





悪くは言い切れず感謝もしていると言っていたので、そういう意味で本当に酷い話だなぁと思いましたね。





多少なりとも恩恵を受けたことにより100%被害者とは本人たちが思えなくなっている。



それが1番気の毒なことと思いました。




被害に遭った人たちは本当に何も悪くないのに、どこかでお世話になった人たちを裏切っている感を持っていて、我慢した自分も良くなかったんじゃないのかな?など、被害者でありながら責任を感じたり罪の意識も少し持っているような気がします。





今やっと長く閉ざされて来た重い扉が開いたわけですが、加害者はすでに亡くなっているし、その加害者の息子のような立場のタレントが新社長に就任したので、この問題がどこまで被害者側にとってスッキリ解決されるかはわかりません。





立場が違うと物事の見え方も違って来ます。



トップに大切にされ、その愛情と期待に応え続けることができて来た新社長をはじめJに残っている人たちと、被害を訴えているJを辞めた人たちが本当の意味でわかり合えることはないように思います。





良い人で恩も感じているけど、
やったことは絶対に許されない



被害者の人たちはこっちの考えだけど、



性加害は許されることではないけど
すごい才能のある人だったし、
あの人がいたから今この世界で
成功した自分がいる



昔からいて事務所を辞めていない人は多分こちらの考え方。



私の大切な○○に迷惑になる
ような
ことをしないで!!



そして被害者の人たちに誹謗中傷する一部のファンの人などは、自分と自分の推しのことしか考えていないのでこういう感じ。




正しさは人によって異なるし、正しいかどうかで判断せずに生きている人はたくさんいますからね・・・。







守りたいものが違うのだと思います。




社名を変更せず、加害者に特別に大切にされて来た所属タレントが新社長になったということは、創業者でもある加害者が築き上げたこの事務所と自分も含む所属タレントを守りたいという意識の方が強くて当たり前なのかな?と。



「もう愛情はない」と恩人のことをかなり厳しく批判していたけど、前から知っていた問題が明るみに出ただけで人はそんなに変わりませんから。





被害を訴えている人たちが守りたいのは自尊心とか傷ついた心とか良心や正義感など目に見えない大切なもの。



そしてそれは、今の自分がいるのはあの人のおかげだと思っている人たちには届かない想い。






私は今も昔もJのアイドルに夢中になったことはなく。
なので誰の味方とかそういうのではなく、ただ感じたことを綴っています。





守りたいものが違ったり考え方や捉え方の違いがあるというだけなので、被害に遭ったのに黙っている人がいても何もおかしくはないし(言いたくない人に正直に言え!というのはおかしい)、アイドルやスターを夢見て芸能界入り(Jの事務所に入所)をして成功を収めた人たちを変な目で見るのは違うと思ってて。






被害者の人たちが次々と顔出しのリスクを背負ってでも訴えたことで大きな扉が開いた。



今はそのことをすごく大きな一歩だと考えています。




被害者の人たちは納得できないことも多いと思うけど、全て自分たちの思い通りに・・・と期待しない方がいいんじゃないのかな?



行き過ぎると今度は「金目当て」とか言われるようになり違う傷つき方をすることもあると思うし、叩いて本当に1つもホコリが出ない人は被害者の中にもいないはず。




やり過ぎると今度は自分に返って来ます💧





亡くなった人を叩けない代わりに新社長の過去をほじくり返して叩くとか、だんまりを決め込む人を批判するとか、そういうことはマスコミにもしないでもらいたいなぁ。




被害者の人たちが訴えた本来の目的は被害者の救済と今後2度とこのようなことが起きないようにということ。




なので過去を持ち出しアレコレ言って辞任に追い込むようなことがあると問題解決も先送りになります。



社長としてこの大きな問題にどう向き合い対応して行くのか?をまずは見届けたいものです。




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