若い頃はずっと『自分探し』をしていました。
*何がしたいのかな?
*私には何ができるのだろう
*何のために生まれて来たのだろう・・・
*どんな風になれたら満足できるのかな?
こういうことをずっと自分の内側に問いかけていたのですね。
その頃の自分に(人生に)満足ができず、
もっと自分はできるはず
本当の自分はこんな程度ではない
そう思いたかったのかもしれません。
でもこの『本当の自分は別にいる』という発想は、現状を受け止めることができず、改善しようともしなかった自分の弱さから生まれた現実逃避だと気づきました。
どんな時でも『今の自分』が『本当の自分』であって、それ以外の自分は存在しません。
こうなりたいイメージがあり、それに向かって頑張っているとしてもそれは『理想を目指して頑張っている自分』
今の自分に納得&満足ができないから、どこかに本当の自分がいる 今は仮の姿なんだと思うことで、認めたくない現実を受け入れようとしなかったのですね。
さんざん自分探しをした結果、コンプレックスや欠点があって理想とも全然違うけど『これが自分なんだ』とありのままの自分を認めることになりました。
でもそれで良かったと思います。
だってもしそんな風に思えなかったら、いつまでも私はどこにも存在しない今とは違う自分をずっと探し続けていたかもしれません💦
どこにもいない本当の自分を探すことは、まるで演技をしたことすらないのにハリウッドスターを夢見るようなもの。
最終目標がハリウッドスターなのは全然良いのだけど、演技をしたことがない、英語も喋れない、アメリカに行く度胸もなくてどうやってハリウッドスターになれるのでしょう?ということですね(;´∀`)
本気で目標に向かってあらゆる行動をしている人ならそこに辿り着けるかもしれません。
多分昔の私はまだ何が得意でどんなことができるかがわからなかったのに、漠然とハリウッドスターを目指そうとしたようなもので(これは例えです)、ハリウッドスターと自分を比べて(いやいや私には絶対に無理だわ・・・)となってしまい、余計に身動きが取れなくなっていたように思います。
目標もなく何者でもない自分と、すでにそこでトップとなり結果を残している人と比べたら、そりゃあ落ち込んで何もできくなって当然。
だから人と比べるとロクなことがないのです。
現実逃避をしないようにするためには、現状を受け入れるしかありません。
正社員だけど給料も安く仕事もつまらなくて結婚したくてもできない。
それが現実だとしたら逃避するのではなくいったん冷静に今の自分を①『受容』して、これまで頑張って生きて来たことを②『承認』し、まずは自分を褒めて労わる。
そして本当はどうありたいのか?
なぜ今それができていないのか③『原因』を探ります。
原因が見つかればあとは④『改善』(=行動)して行くだけ。
環境や誰かのせいにするのではなく、この状況を作り上げたのは自分なんだという前提で①から④のステップを踏むことができたら、そこからようやく理想の自分に向かえるのだと思います。
①~③を飛ばして理想や成功を目指そうとするから上手く行かず、心が折れたり挫折したりするのでしょう。
現在の生活や人生に不満があるのならそれを変えて行けるのは今の自分。
だから探して見つかるものではなく、自分と向き合って現状を変えるための行動をして行くことで理想に近づけるのだと思います。