ミスをして上司に怒られた時、友人や恋人に欠点を指摘されて嫌な気持ちになった時、つい自分自身にダメ出しをされたと思ってしまいがちです。
結婚相談所の会員の中にも、何度申込をしても断られ、仮交際に入っても1・2回デートをしただけで交際終了の連絡が来ると、いったい自分のどこがいけないのか?と聞いて来る人が何人もいました。
上司がダメ出ししているのは業務に関することだけ。
友人や恋人はそこは気をつけた方がいいよと言っているだけ。
婚活のお相手も、交際をお断りしただけであってあなたの存在を否定しているのではありません。
これをしっかりと分けておきましょう。
中には「お前は頭が悪くて役立たずだ!」と人格を否定するようなことを言う上司もいますよね。
仲人に「理想が高過ぎる、もっと自分の価値を理解して条件を下げなさい!」と厳しい発言をされ落ち込むこともあるでしょう。
だけどこれだけは覚えておいてください。
例え親や家族、どのような立場の人であっても、ミスをしたことや上手く行かなかった出来事に繋げて人格を否定して来たのなら、否定をした方がおかしいのです。
人を傷つけるような発言を平気でする人は、思いやりがなくただ自分が優位に立ちたいだけの心の狭い人です。
だからそういう人に言われた言葉はまともに聞かなくていいし、受け止める必要もありません。
人から何かを言われたという以外でも、私たちは起こった出来事に対して悪く考えたり余計な意味付けをすることがよくあります。
手を滑らせて大切にしていた食器を落とし壊してしまった時に何か不吉な予感がする・・・と思ったり。
おかしな夢を見れば良くないことが起きる予兆だと不安になったり。
何度も信号に引っかかる、買おうと思っていた商品が売り切れだった、旅行の帰りにお土産を置いたまま電車を降りてしまった等。
単なる偶然やうっかりミスに過ぎないのに、
日頃の行いが良くないせいだ
とか、
こういう目によく遭う自分は運がない
と思い込んでしまうとか。
何に対してもそこに意味を持たそうとするからその出来事がまるで不幸の象徴のようになるのですね。
運転中に信号を見て今日は青ばかりで全然引っかからない♬と気分が上げる方に考えるのなら良いですが、悪い方にばかり考えてしまうのならやめましょう。
ほとんどの出来事は偶然の連続だったりちょっとした不注意や確認不足で起きたりするだけで、意味なんてなくてたまたまということが多いです。
そもそも起きたことに対して幸か不幸かを勝手に決めつけているのは私たち自身ですからね(;´∀`)
叱られた、注意をされた時に自分が否定されたと思いそうになったら、違う違う反省だけすればいいんだ!と思い直すようにしましょう。
起こった出来事に対して思考が悪い方に行きそうになったら意識的に修正をしましょう。
何もかも自分の存在意義や運勢と関連づける必要はありません。
それが起こったことに何の意味もない時だってあるのに、行為や出来事と自分自身を分けて考えることができないせいで感情が揺さぶられ苦しい思いをすることもあるのです。
良いことか悪い出来事か、幸運か不運かを決めているのは自分の思考だと気づけたら、もっと客観的かつ冷静な判断ができるようになると思います。