悩みは大きく分けると2つに分けることができると思います。
①今の状況をどうにかしたいと悩んでいる
②辛い、苦しいという感情に悩んでいる
仮に職場のことで悩んでいるとしましょう。
①の人の悩みは、転職しようか異動を希望しようか、苦手な上司への接し方をどうしたらいいか等。
何に悩んでいるか&解決すべき問題点がわかっていて、それに向けて何をしたらいいだろう?と考えたり、自分にそれができるのかな?という不安や迷いがあって行動に移せないケースが多いと思います。
②の人の場合は問題点はなく、
ただある出来事に付随した自分の感情を上手く処理できないだけ。
あるいは解決すべき問題点があるのに気づかないか見ようとしていないのかもしれません。
誰かに相談をして素直にアドバイスに耳を傾けたり、自分はこう思っているのだけど本当にそんな風にしていいの?という風に意見を言えるのは①の人です。
②の人で感情の処理に困っているだけの場合は、時間が解決してくれたり誰かに話を聞いてもらえるといずれスッキリするでしょう。
解決すべき問題点のある悩みで、何度もいろんな人に相談してアドバイスをもらっているにも関わらず、
でも・・・
だって・・・
自分には無理
が口癖になっている人は解決する習慣が身についていない人。
①が良くて②がダメと言っているのではありません。
ただ②の悩み方では誰かに話を聞いてもらっても悩みの内容によっては時間が経っても解消はされず、また同じことで悩み出すか、違う状況になっても毎回似たようなことで悩む確率は高いと思います。
脳(潜在意識)が、
問題を解決すること
状況を変えようとすること
意識と行動を変えようとすること
を拒否している状態になっているのですね。
深い穴に落ちてしまったと想像してください。
でもよく見ればそこには脱出できそうな梯子とか道具が揃っているとします。
そこから何が何でも出たいと思う人は、道具を使って必ずそこから出ようと行動を起こそうとします。
梯子が怖くて使えなくても、外部の人間に助けを求める方法を考えたり、他の道具を使って何とか出れるように工夫することに意識を集中させます。
②の人は穴に落ちたショックで何も考えられなくなってただ嘆き悲しむだけです。
どうしていつも私だけこんな目に遭うの?
一体私が何をしたと言うの・・・
こんな所に落ちてしまったらもう終わりだ
という感じですね。
最初は②でも途中から①に変われば良いのですが、②のままだと運良く誰かに気づいてもらえない限り自力ではそこから出られません。
②の悩み方は、その人の中でこれと同じことが起こっています。
自分はどうしたいの?
何ができる?
どうすれば悩みが解消できる?
これがわかっていない、あるいはわかろうとせず解消しようともしないで嘆くだけなので、それに慣れてしまい無気力になるか、不満や愚痴をずっと口にするだけになります。
生きている限り悩みは次々と出て来ますが、本当は悩みなんてない方がいいはず。
だけど悩みがないなどと言えば、真剣に生きてないんじゃないの?とか、自己中心に好き勝手に生きているのね・・・なんて思われてしまうかもしれませんよね(;^_^A
悩んでいる方が一生懸命生きている気がするし、必死に頑張っていると思えますからね。
だから悩みを解消するより、悩んでいる状態が普通、悩んでいる方がいいと脳が認識してしまっているので、解消する方向に意識が向かないのです。
思考が感情に支配されている人も解消する方向に考えが向けられないでしょう。
ある程度の冷静さがないと出来事に対処はできないし、問題も解決できません。
自分の感情に苦しんだり、悩んでいる状態に慣れてしまうことは誰にでもあります。
でもずっと②で留まり続けるということは、自らの意思でその状態でいることを望み、悩み続ける人生を選択しているということは理解しておいた方がいいかな?と思います。
人生は過去に戻ってやり直すことはできません。
前に進むか、
その状況に留まり続けるのか
その2択しかありません。
自分はなぜこんなに悩んでいるのだろう
不満を抱えて嘆いてばかりいるのだろう
なぜ悩みを解消しようとしないのかな?
その答えは自分の心の奥にあります。
自分の内面と向き合って、探そうとしないと見つからないでしょう。
もし今あなたが悩んでいるのなら、
何のために悩んでいるのか
どうしたくて悩んでいるのか
それに気づくことが大事です。
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後回しにしたり、見ないフリをしても問題は消えない
迷った時、悩んでいる時は自分と向き合おう