お笑い芸人や女優、アイドルが所属事務所を退所したり独立したり、ひと昔前に比べると芸能界もかなり変化が起きていますね。

でも普通に考えると、最初に入った事務所で何十年も働き続ける方がすごく珍しいのだと思います。

一般社会で働いている人だと、学校を卒業して入った最初の会社で今もずっと働いている人の方が少ないはず。
1度や2度は転職をしている人の方が多いでしょう。


あまり何もわかっていない10代で芸能界入りをして、何十年も同じ組織の一員として働くことが当たり前のような芸能界はそれだけ特殊な世界だとわかります。



アイドルの人たちもそれぞれ個性があって価値観も考え方も違うので、たまたま売り出し時にグループの一員としてデビューして成功を収めたところで、年齢を重ねると共に現状で満足できる人と『何かが違う』と感じる人がいて当然。


インターネットでいろんな世界やいろんな人々と繋がることができる時代なので、自分を表現できる場所、もっと能力を発揮できる場所は今の会社以外にもある、そう考えて独立して行くタレントや会社勤めを辞めて起業しようと思う人が次々出て来てもおかしくない。




もちろんこれまで通り、組織に属して働き続けることも働き方の1つです。

ずっと同じ会社で働いて来たという人は、それだけで本当にすごいと思います。

長く続けられるような良い会社に入社できたというのも運がいいですし、大変だけど何とか頑張って続けているだけだとしても、やっぱりそれはその人ならではの強みではないでしょうか。



変化を嫌い、人と違うことをすることに抵抗を感じる安定志向の人は、組織以外で働くなんて失敗したらどうするの・・・?と思うだろうし、起業して成功した人は、誰かに雇われてしたくもない仕事をするより、したいことをして大金を稼ぐ方がいいと思っているかもしれません。


どのような働き方を選ぶかは人それぞれなので、自分とは違う分野で頑張っている人を冷ややかな目で見たり、バカにすることだけはしてはいけないかな?と思います。



何となく人は、どちらが正しいか、どちらが勝ちか、どちらが賢いやり方かetc.すぐに判定(優劣)をつけたがるように思うのですが、立派な仕事、立派じゃない仕事と分ける必要なんてない。


犯罪に繋がるような仕事は確かに立派な仕事とは言えませんが、多くの人がやりたがらないような過酷で大変な仕事をしている人、目立たない地味な仕事に責任と誇りを持って働いている人、一生懸命応援してくれるファンなどがいるからこそ、タレントやスポーツ選手等は職業として成り立つし、人が好きなことで起業できるのも、いろんな場所で支えてくれる人たちがいるからできることだと思うのです。



経理・総務事務の仕事をしていた頃、売上を叩き出している営業の人に「ラクな仕事をしてていいな。 俺たちがいるから会社が成り立っているんだ。 お前らに利益が出せるのか?」と言われバカにされたことがありましたが、これって夫が専業主婦の妻に絶対に言ってはいけない言葉「誰のおかげでメシが食えてると思ってるんだ?!」と言っている内容は同じですよね💦


人が一生懸命にやっている仕事をバカにする権利は誰にもない


この嫌~な経験をしてからは、自分の方がえらいと人をバカにするような思い上がっている人に対して、心の中で『社会的に成功していても人としては残念な人』と憐れんで、相手にしないことに決めた私です。




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