感受性が強い、感性が豊か、センスがある、こんな風に個人の性質を表す言葉があります。



生きて行く上で磨けば人生がもっと豊かになるもの、それが

「感性」

(=物事を深く感じ取る、外からの刺激を受け止める能力)です。




感受性と感性は似ていますが、感受性は「心で何かを感じ取る能力」に対して、感性は「何かを見て自分の中に取り入れ、それを活かす能力」という感じでしょうか。



内に秘めるのが「感受性」(内向的)で、外に向けて表現できるのが「感性」(外交的)というイメージが私の中にあります。






道端にひっそりと咲く花を見て、


「あ、可愛い!インスタにUPしよ♪」は感性ある人


「なんて可憐な花なんだろう」としみじみいろんな事を思いながら見入るのが感受性のある人


「こんな場所で健気に咲いているなんて涙が出そう」となれば感受性の強い人



感性も感受性もあまりない人は、道端の花を見ても何とも思わないか、花に気づくことすらない。




感受性はあまりにも強過ぎると、例えば可愛がっていた犬猫が死んでしまった時にペットロスになってなかなか立ち上がれなかったり、他人の言動を必要以上に悪く捉えてマイナス思考になりやすく生きづらくなりますので、ほどほどが良いかと・・・。


感性を磨くと良い理由は、人とは違う、あるいはこれまでの自分とは違う物ごとの捉え方ができるようになるからです。


いろんな物を見ていろんな事を感じ取れるようになると、話題が豊富になってコミュニケーション能力が上がり、相手の感情や本心などもわかるようになって来ます。



あらゆることに感動・感謝もできるようになって許容範囲が広がり、想像力も豊かになり人としての深みと魅力が増します。


自分を見つめ直したり心の疲れを取ったりもできるので、直接的ではなくても悩みや自信回復にも効果があります。



人を好きなれない人、何にも心が動かされない人は、感性が幼少期から育っていないことが原因の1つかもしれません。


あるいは成長過程で失くしてしまった、大人になってから忙しさ等で感性を磨き忘れていたのかもしれません。



情報過多な世の中なので、感性よりも実益のある知識の取得や外見磨きに一生懸命になってしまいがちですが、情報を得ることが新たなストレスになったりもします。



恋愛をしたいのなら上質な恋愛映画やドラマを見る。


結婚をしたいのなら結婚をして幸せそうにしている人の姿を見たり話を聞いたりするのもいい。

 


ネットで知識や情報だけ拾い集めていると、余計なことばかり考えて行動に移せない頭でっかちになるかも。


とにかく美しい音楽や映画、本、絵画や建物、綺麗な花や景色などを見る、そしていろんな場所に出かけていろんな事に触れ、何かを感じ取る心を育てることで人生はより楽しく生きやすくなるはずです。



人の気持ちがわからない人や周りが引くような事を平気でしてしまう人は、感性が育ってなくて圧倒的に想像力が足りないのだと思います。



そういうことをすれば相手がどう感じるか? どういう結果に繋がるかがちゃんと想像できれば「止めておこう」となる。


「ちょっと考えればわかることなのに、どうして・・・?」とみなさんもニュース等を見てよく思うのではないでしょうか。



もちろん咄嗟の出来事で軽くパニックになり冷静な判断ができず、自分でも信じられないような行動を取ることは誰にでもあり得ますが、そうならないように


あらゆる事態を想定しておくこと



ニュースや事件等を見ても

他人事とは思わず、いつ自分の身に降りかかるかもしれないと思っていること


これも感性を磨くことの1つであり、こんな風に思えるかどうかで日々の過ごし方は違って来ると思います。

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