(☟このブログの続きです)
言いたいことが言えないのはなぜ? 原因を探る


今でこそある程度は言いたいことが言えるようになった私ですが、中学・高校生の頃は自分のことは話さない方でした。


中学に入り知らない生徒が一気に増えたこと、部活の先輩というこれまでの人生に出て来なかった人たちが突然現れたことによる戸惑い、そして当時1番心を許していた子に悩みをそっと打ち明けたら、軽く流されてしまい傷ついたことが原因です。



高校で「どうして自分の話を何もしないの? 話をしてくれないとわからない」と、あるクラスメイトに言われたり、何でも話をしてくれるオープンマインドな人が周りに増えたこともあり、(へぇ~こういう話って普通にしてもいいんだ、私が話をしても聞いてくれるのかな?)と少しずつ話ができるようになりました。


話をしてもわかり合える人とわかり合えない人がいると知ったのもこの頃ですが、それは自分の思いや考えを話すようになったから知れたこと。



『自分のことをわかってもらうために話をする』と目的がハッキリして、わかって欲しい人は誰か?を考えると、好きになった人、もっと仲良くなりたいと思った人ということに。

なので私はそう思った人(男女問わず)、とくに彼(夫)には思ったことや本音を誰よりも言うようになりました。



思ったことをハッキリ言う私とわかった上で結婚をした夫は「何でも話をしてくれるから助かる」と言っています。

普段から誰の前でも自分らしさを出していれば、それをわかって受けて入れてくれる人は自然と見つかるのだと思います。



逆に言うと、自分の思いをちゃんと伝えない、相手の考えも深く知ろうとしないのなら、お互いをよく知らないまま関係を維持しているということになります。


黄色の花に「どうして白じゃないの?花と言えば白でしょ?」と言うのはナンセンス



前は(普通こういう時ってこんな風に言うもんでしょ?)という思い込みや決めつけがあり、勝手に相手に期待してはガッカリすることも多かったです。


上手く言葉にできないもどかしさや、どう説明すればわかってくれるの?ということもありましたが、自分自身に問いかけをし、相手と話し合いができるようになってからは自分とは違う考え方に傷ついたりイライラすることは少なくなりました。



期待したような言葉をかけてもらえなかったのは、ただ価値観や考え方が違うだけ。

違う意見を相手が言ったからと言って、自分の存在まで相手が否定しているわけではない


『言葉』は他人に感じたことや思ったことを伝えるための便利なツールです。

ツールを上手に使える人はコミュニケーション能力に優れ、良い対人関係が築けます。


いろんな単語・音などの組み合わせで自分だけの言葉を作れて話せるのは人間だけ。
ただこのツールを上手に使いこなすのが難しいだけなのだと思います。



政治家など何かを発表・発言をする時、手元にある原稿を何の感情も込めずに読み上げていますよね(苦笑)
自分の言葉で喋っていないので聞く側の心には何も響きません・・・。


総理大臣でさえ発言をする時は原稿を読むぐらいなので、自分の考えや意見を述べるのはとても難しいのです。
思ったことを深く考えずにうっかり発言してしまうと元会長の森さんのように叩かれますし・・・。



だから上手く言えなくていいんじゃないでしょうか。



とくに夫や親しい友人、家族相手だったら、何度も言い間違えたり、しどろもどろでもいいと思います。

それでも何か伝えたいのだな・・・ということだけは相手にちゃんと伝わると思うので。

ただ、相手の言動に対して自分の感想を述べるのはいいですが、人格否定だけは絶対にしてはダメです。



本音や思っていることを相手に伝えようと思ったら、最初は自分の内面としっかり向き合って、自分の本心はどこにあるのか?何をされるとイヤでどんな言われ方をされるとどんな風に傷つくのか、それを自分自身で知っておく必要があります。



言いたいことが言えない自分を責めたり、自分が悪いとは思わず、何が自分の中でひっかかっていて言いたいことが言えないのかを探り、せっかく便利なツールがあるのだからそれを使った方が楽しい、上手く行くのだから使わないと損だ、と意識を切り替えてみる。

いきなり言うのが難しいならLINEやメール、手紙を書くのもOK、まずは自分の内面を見つめるために日記などに本音を綴るだけでもいいと思います。


「言いたいことをいうのは良くない」という呪縛から少しずつ自分を解放することから始めてみてはいかがでしょうか。





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご了承くださいませ。