「アンガーマネジメント」という言葉や本などを1度は目にしたことがあると思います。

ちょっとしたことでキレてしまう、イライラが抑えられないと悩む人もいて、そういうセミナー等も開催されています。


怒りの感情は数秒我慢したら消えるとも聞きますが、その数秒が我慢できずに爆発させてしまう人もいますね。


人が取る行動には必ず原因(理由)と目的があるのですが、怒る行為にも原因と目的があります。


でもこういう目的のために怒っているのだと自覚がある人は少ないかもしれません。
ただ感情が抑えられず発散しているだけ、と怒られている人もそう思いがち。



人が怒る目的は「自分を守りたい」「相手を支配したい」「正義感を示したい」「上位に立ちたい」だそうです。

相手を支配したいというのは、自分の思い通りにしたいということ。


実際に、上司が部下を怒鳴りつけるのは、自分の方が上だと知らしめて思い通りに動かすためです。
夫婦や親子間の場合は、甘えの感情もあり「自分の言う通りに動いて欲しい」のに、動いてくれないから怒る。


頼んでおいたことを何度言っても夫がし忘れるのでイライラしたから怒る、そんなのコントロールして抑えられるわけがないと思うかもしれませんが、もしも頼みごとを忘れた相手が尊敬する上司だったりお客様だった場合、イライラした感情をそのままぶつけますか?


まさに家の中で夫婦喧嘩が始まりそうになったタイミングで、顔馴染の宅配業者が荷物を持って来た、あるいはお隣さんが回覧板を持って来た。
 
すると鬼のような表情は一瞬で消え、関係のない人には笑顔で「いつもありがとう」ぐらい言えてしまうはず。



多分そんなことはありませんが、街中で誰かにキレそうになったタイミングで大好きな有名人が突然目の前に現れたら?

おそらくキツイ表情は一瞬で消えて目が❤に変わるのではないでしょうか?


私の場合、ふなっしーが目の前に現れた瞬間、怒りは消え去り「ヒャッハー!」と笑顔で飛び跳ねると思います(笑)


怒鳴っても怖がるだけ 優しく接するから動物は懐いてくれます



つまり、同じ腹が立つことをされても、キレる相手はしっかりと選んでいるし怒りもコントロールしているということ。


自分より弱いとわかっていてこの人なら怒っても大丈夫という相手に、あるいは怒っても許されると思っている相手にしか怒りという感情はぶつけないのです。



意外かもしれませんが「怒り」を感じた時、本当の気持ちがそこに隠されているらしいです。
悔しい、悲しい、苦しい、辛い、寂しい、心配、不安など。


何時になっても帰って来ない子供を心配していた親が、平然と帰って来た子に怒るとか、夫の一言にすごく傷ついたから妻が夫を責めるとか、そう考えると納得できますよね。


そして、怒りやすい人ほど内面が弱く、常に不安があって、弱い自分を見せないようにするため怒るのだそう。
弱い犬ほどよく吠える、ということなのです。



誰かに怒鳴られていい気持ちになる人なんていないし、誰かが誰かを怒鳴りつけている様子を見るのも苦しいです。
親子であっても夫婦であっても、相手に支配されそうだと感じたら、反発してしまうのではないでしょうか。

そうすると、怒ったところで『〇〇して欲しい』という目的は達成されません。



〇〇してって毎回言ってるのにどうしてできないの!!


何度言ったらわかるんだ! ちゃんと仕事しろ!!



いつもお願いしているのに聞いてもらえないからすごく悲しい


わからないことがあれば遠慮なく聞いてくれ
期限に間に合わないとお互いに困るだろう?

上の言い方より下の言い方の方が、言われた側は素直に「ごめんなさい」「はい」となるらしいです。


我慢は良くないけど、ただ感情をぶつける怒りはお互いにメリットなしなので、相手を選んで何か言うにしても、怒るのではなく叱る(相手を思って注意する)、訴えるお願いをするなど方法を変えた方が本来の目的は達成されやすい。


声を荒げそうになったら深呼吸をする、好きな芸能人の顔を思い出すなどしてほんの数秒だけ我慢する。
相手が先にキレた場合も同じ。


怒鳴られたから怒鳴り返す、では収拾がつかなくなるので、相手が今以上ヒートアップしないように冷静に淡々と話をする方が気まずい嫌~な時間は短くて済むのでは?と思います。


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