元アイドルグループの一員だった人が大麻取締法違反で逮捕され、その男性を年上の恋人が長年支え続けて来て・・・というニュースが数年前に流れて来たことがありました。
元アイドルの人が禁止薬物とは程遠いイメージだったのでビックリしましたが、どちらかと言えば薬物のことよりその女性との関係をアレコレ言われていたような気がします。
女性も元(?)女優で、ファンからすれば可愛くて優しい彼を年上女性がたぶらかしたのだ、良くない道に誘い込んだのだと思いたかったのかもしれません。
男性は逮捕されてもずっと女性のことを庇っていて、交際していることを認め、結婚する意思があることも隠さずに話をしていたようですね。
1度別れたけど復縁していたというニュースを見て、「一途」と思う人と「共依存」と言う人たちがいて捉え方は人それぞれだなぁと思いました。
一途っていいイメージですよね。
まぁ相手が嫌がっているのに諦めないとか、片方の熱が冷めて別れたいのに別れてもらえないという一途は困りますが、お互いに好き同士だったら浮気もせずにお互いだけを見て満足というのは理想的。
では共依存とは何が違うのでしょうか?
そこに
『自由』
『自分の意思』
があるかどうかが大きな差だと思います。
1番の違いは、一途というのは
精神的&経済的にも自立している同士がお互いの意思でずっと一緒にいる
それに対して共依存は、
その人がいないと行けていけない、本当は辛いのに離れられない
一途な恋は想いが冷めるようなことがあると気持ちが離れたり、合わなくなって来ると別々の道を選ぶことができますが、共依存はそれができません。
離れたくても離れられないというような、好きではないのに支配されてしまっているため別れることができないとか、自分の意思とか気持ちなんて関係のない状態でも一緒にいようとする。
上手く行っている2人でも、自分たち以外のことには関心がなく他人のことなんてどうでもいいとなっていたらちょっと危険。
世界は2人のため・・・という言葉は歌や映画の世界でなら素敵に思えても、現実の世界で本気でそう考えてしまうとダメでしょうね(;^_^A
いなくなると生きて行けないとお互いがそう思い込んでいるのが共依存です。
離婚したいけど働いていないので(子供がまだ小さいので)今は離婚できない、というのは自ら離婚しないを選んでいるので共依存ではなく生活のための手段とか打算。
共依存しているカップルに多いのが、主に男性側がアルコール依存症、DV、モラハラ、借金を抱える、浮気を繰り返すなど酷いことをしているケース。
恐怖心を与えて従わせる、時々は優しくするなどして言葉巧みに相手の心を操ったりしますので、女性は自分で考えることできなくなったり、あるいはこの人を支えられるのは自分しかいないなど、その人と一緒にいるための理由を無理矢理にでも見つけようとしてしまう。
もちろん逆もあります。
恐ろしい女性が男性や自分の子供を操り、お金のために人殺しをさせたり暴力を振るったり・・・という事件がありましたよね。
力では男性の方が勝つはずだし、なぜ逃げなかったのか?、1対1なら負けるかもしれなくても1対5でその女性に立ち向かえば良かったのにどうして?と私たちは考えますが、支配された状態では何もできなくなるのです。
だからどのような依存症も気力とかその人だけの意思では抜け出せない。
共依存も同じです。
どこかでまだ感じることができる、
逃げたい
ラクになりたい
この状況から抜け出したい
という気持ちが残っているうちに、外に助けを求めるとか、誰かに協力してもらわないと自力で共依存状態から抜け出すのは難しい。
話を最初に戻しますが、元アイドルのその男性がその女性を1番大切に思っていて、その人がいなくても生きて行けるけど、やっぱり彼女と一緒にいる方が自然で幸せなんだと思って復縁をしたのなら、共依存ではなく一途なのではないでしょうか。
薬物で逮捕された過去は消えません。
2度と同じ過ちは繰り返さないようにしないといけない。
だけどそれとは別に、そこまで好きな女性と出会えて一緒にいたいと思っていることに他人が口出しするのはおかしい。
2人が幸せだったらそれはそれでいいんじゃないのかな?と思います。