今期１番夢中になって見ていたバカリズムさん脚本＆安藤サクラさん主演の『ブラッシュアップライフ』が最終回を迎えました。
交通事故で突然亡くなった主人公が、あの世の案内人に「次はオオアリクイですね」と新しい生命を告げられて納得できず、今の記憶と知能を持ったまま自分として生まれ直す道を選び、徳を積んで何としてもまた人間に生まれ変わろうとする話としてスタートしたのですが。
その後もだいたい同じ年齢（いずれも事故）で亡くなって、次はアジ、その次はムラサキウニとか言われて（苦笑）
生まれ直す度に主人公は違う職業を選択し、同じ状況を繰り返したり、友人が不倫するのを阻止したり冤罪を防ごうとするなど（記憶があるので事前に阻止ができる）、記憶と知能をキープしたまま何度も自分に生まれるって何かと大変💧、という内容でした。
あんなに何度もあっけなく亡くなると思ってなかったので、一体このドラマは何が伝えたくてどういう終わらせ方にするつもりなんだろう？と中盤から終盤にかけて考えつつ最後まで見終わると、どうやら『女の友情』を描いたドラマだったようです。
最初の頃こそ主人公たちには恋人がいた時期もあったものの、人生何周目かになると主人公を含む女性４人に恋愛も結婚も絡ませず、ひたすら地元で学生時代からの仲間たちと定期的に会ってたわいもない会話を楽しむ日々がメインに描かれていて。
４人全員揃って９８才まで生きてハイテクな老人ホームに入居して（笑）
９８才になるまでの間にいろいろあったかもしれないけどそれは端折って。
こういう人生こそが彼女たちの求める幸せのカタチ、みたいなストーリーでした。
よく女の友情は男の友情に比べると脆いとかハムより薄いとかそういう言葉もあるほどなので、毎週爆笑しながら見ていたけど最終話まで見て少し意外な感じが（若干拍子抜け）したんですよね。
確かに１話目から女同士のわちゃわちゃが面白おかしく描かれていたけど、伝えたいメインの話は違うことだと勝手に想像していたので。
女性はその時々で仲良くする相手を変えるところがあると言うか、身近にいて気軽に喋れる（いつでも会える）人と親しくする傾向があるので、クラス替え＆学校を卒業して違う道に進むと自然と疎遠になったりします。
そしてどちらかに恋人ができたり結婚や出産によって話が合わなくなって、気がつくと年賀状だけの付き合いになっていた・・・ってこともあるので、私自身は恋愛や結婚より友情を続ける方が大変だなと前から感じていました。
今みたいに携帯電話のなかった頃は家に電話するか手紙を出す以外の連絡手段がなかったので、現代よりも環境が変わると仲良くする相手も変わる、みたいなのは多かった気がします。
ドラマのようないつまでも変わらない関係というのは奇跡に近いような気がするので、ある意味ラブストーリーよりも夢物語に近い、理想のハッピーエンドだったのかもしれません。
男性であるバカリズムさんが何を思って女の友情を描いたドラマを作ろうとしたのか聞いてみたい気がしました(´▽｀*)
あの４人のような程よい距離感で、お互いを比べたりせず誰かを否定したり悪く言うこともなく、似たような気の遣い方をして。
だけど思ったことは普通に言葉に出して言い合える関係だときっと心地良くて、変わらないままいられるのかな？
まぁ地元愛が強く、新しい店とか新しいモノに飛びつくタイプではなく、定番の慣れ親しんだモノがベストという共通点のある４人だったから成り立つ関係なんだろうなぁ。
こちらが変わらずにいても相手が変わってしまったり、相手の変わらなさ過ぎの部分が子供っぽく思えてこちらがイラ立つなど、現実は学生時代の女友達と疎遠になることなくずーっと仲良しというのは難しい、と言うかまず無い(;^_^A
「なんであの子あんなことするんだろう？と腹が立った時は、人生１周目だから仕方ないんだなぁ～と思うようにしている」と本当にドラマのようなことをずっと前に言っていた友人が私にはいたんですね。
当然その友人は『前世』を信じていて（その頃の記憶はないみたいだけど）
理解できない相手がいたら人生１周目だと思って寛大に許すって、ドラマの中だと妙に納得できたけど（主人公は５周もしていたので）前世の記憶もないのにまるで自分は何周もしているかのような、周りを見下す友人の言い方にはなぜか嫌悪感しか持てず(;´∀｀)
記憶も今の知能のもなく生まれ変わるのならまた自分に生まれたいと思っていた私ですが、記憶があるのならドラマの主人公のように阻止しないといけないことが多過ぎて、辛かったことも何度もまた経験をしないといけないのはイヤかも・・・となり。
いつかあの世に行った時、今度は虫とか魚に生まれ変わるか、あの父の元でまた同じ生活を送るかを選ばないといけないとしたら、けっこう究極の選択かも💦とくだらないことを考えてしまった私です。
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