自分のことがよくわからなくなった時や落ち込んだ時など、海を眺めに行ったり高い場所から地上を見下ろした経験はありませんか?
私は○○タワーなどから下を眺めると車や歩く人などがとても小さく見えて、同時に今の自分の悩みも何だかちっぽけに思えたことがあります。
そしてこんなに広い世の中で、
今ここにいる私の存在を気にかけている人なんていない。
そう思うと少し気がラクになったのですね。
人の悩みのほとんどが人間関係の悩みと言われていて、職場の悩みも仕事のことではなく上司から怒られる、正当な評価をされない、同僚と合わないなど、人からどのような扱いをされていると感じているか?これに対する不満や辛さがほとんどです。
では人間関係で上手く立ち回れる人というのはどうしているのでしょう?
◎普段は広く浅くでも、深めたい相手とは深めることができる
◎少し離れた場所からその状況を客観的に眺めることができる
◎その時々で考えて、状況に応じて臨機応変な対応ができる
◎そもそも人のことなど気にせずしたいようにしている
これらを全部できるようになるのは難しいですが、少し離れた場所から客観的に見るというのは誰でもできるのではないでしょうか?
最初に書いたように実際に高い場所に行き、世の中の人々がいかに小さな生き物なのかを実感すると、何をそんなに怖がっているのかな? 何をこれほど気にしているんだろう?と思えるかもしれません。
この感覚がわかるようになれば、本当に高い場所に行かなくてもイメージだけで離れた場所から今の状況を見ることもできます。
人からどう思われているのか?と人の視線ばかり気にしている人は、ぜひ高い場所(世の中の広さを感じられる場所)に行ってみてください。
誰かに責められたり怒られたりして深く傷つき落ち込んでしまう人は、
相手の話をまともに受け止め過ぎる
相手の感情に支配されている(振り回されている)
相手の言動を深読みし過ぎている
こういう傾向があるように思います。
私が嫌いだからこんなことを言うんだ・・・
こういう発想をすぐにしてしまう人がとくに人間関係でしんどい思いをする人。
嫌われた、ダメ出しされたと受け止めるので相手が自分のどの行為に対して注意をしているのか?に考えが及ばないので同じことを繰り返す。
だから何度も怒られ続けるのですね。
そういう時は、感情をむき出しにしている相手と感情をぶつけられている自分を、離れた場所から第三者になったつもりで眺めるようにしてみるのです。
なかなか実際にそういう状況で瞬時に冷めた視点で状況を眺めるのは難しいと思いますが、その人がいなくなった後からでもいいのであの人が言いたかったのは何か?を探すようにしてみてください。
そうすると、おそらく悪口が言いたかったのではない、私が嫌いなのでもない、ただ何度も同じことを言わせないで欲しいと言っていたんだ・・・と気づけるようになります。
どうしても私たちは浴びせられた言葉と相手の表情、口調のキツさなどに意識が向いてしまい、感情で物事を受け止めがちなので肝心の相手が伝えたい本心まで知ることができません。
怒っている本人でさえ感情をむき出しにしているので、本当は何に対して自分はこんなに腹を立てているのかわかっていないケースも多いです。
感情を吐き出す相手(自分)と感情で受け止める自分(相手)
恋人同士や夫婦間の喧嘩などはほとんどがコレでしょう(;´∀`)
だからずっと同じことで喧嘩をするし、私の言うことをわかってくれない!!と文句を言い続けてしまうのです。
どちらかが、少し離れた場所から客観的に状況を見つめ、少し考えて、それから冷静に発言するようになれたら関係はずいぶん変わるように思います。