できれば傷つきたくない



きっと誰もが思うことでしょう。


それでも生きていて誰かと関わり続ける限り、予期せぬことで傷ついたり傷つけられたり、あるいは知らない間に誰かを傷つけてしまうことはあります。



そんな意図はなくても誰かを傷つけてしまい、その人が落ち込んだり怒ったりしているのに、謝罪もしなければ傷つけたことすら認めず、あんな程度のことで傷つく方が悪いと言ってしまったら、その人との関係は修復不可能になるかもしれません。




可哀相だと思われたくないので傷ついた自分を受け入れない、傷つけられたことを認めないでいると、傷はどんどん深くなります。






医師でありタレントでもある西川史子先生が、まさにそのようなことを言っています。


「夫婦とはこうあるべき」を相手に押し付け、医師としてもタレントとしても成功したように結婚をしていた頃は「妻」も完璧にしようとしたそうです。



そして離婚に至ってしまった時、ようやくあんな安らげない堅苦しい結婚生活が続くわけがないと気づき、人生初の挫折を味わったのだとか。


でもその経験で傷ついた自分に気づき、辛い立場にいる人の気持ちもわかるようになったのだそう。




それまでは「(振られたのなら)フラれる方が悪い!」と思っていたようですが、思い通りに行かない現実もあると知ってからはそういういろんな話を耳にしても「お互いいろいろあったんだろうな」という風に、感じ方も変化したそうです。




それだけの努力をされて来たからだと思いますが、40才ぐらいまで挫折を知らずに生きて来れたのは幸せですよね~

受験か就職かあるいは人間関係&恋愛のことで若い頃から挫折を経験する人の方が多いと思うので。




西川先生の素晴らしいところは、自分が確立されてしまった年齢になっていたのに挫折により投げやりになったり自暴自棄にならず、傷ついた自分、これまでずっと無理をしていた自分に気づいてそのことを認め、受け入れたことです。


挫折知らずの人が挫折や失敗を味わうと、まずそれを認めようとしないので。




簡単そうに思えても、


エリート人生を歩んで来た人が挫折や失敗を認めることはけっこう勇気が要るのです。

認められずおかしな方向に行ってしまう例はいくらでもあります。




西川先生も言っていますが、


かわいそうな人に思われたくない


そう思ってしまうので、傷つき苦しんでいることすら認めようとしない人もいます。





西川先生は医師としても挫折を経験してすごく良かったと言い、例えば子供が欲しくて結婚をしたけれど、元ご主人との関係が悪化してそれが叶わず離婚となった今、

産まない人生もあれば、産めない人生もあって、産む人生もある


どれが幸せかなんて分からないけど、どれでもいいじゃん


と思えるようになったそうです。

(めっちゃわかるわ~~)




現在は、成功を積み重ね挫折知らずでいた頃より、自分を解放できてラクになり、穏やかな日々が過ごせているのではないでしょうか。





どんなに頑張っても思い通りに行かないことはあります。

傷つくことを避けていても、感情がある限り些細なことでも人は傷つきます。


そんな時、心の痛みに気づかないフリをして傷ついている自分に対して自分自身が知らん顔をしてはいけないのです。



誰かを傷つけた本人は「私は何も悪くない」と謝らないこともあります。


価値観や考え方も違うし人としての器の大きさも違うので、謝らない人に謝れと言っても仕方がない。




だからこそ、傷ついた自分には1番そばにいる自分自身が無視をせず、


あんなことを言われると傷つくよねー、当然だと思う


という風に優しく声をかけて傷ついた自分を労ることが大切だと思います。


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1番の味方は自分自身だということを忘れない

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