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モヤモヤのほとんどは気持ちの問題 頭で考えても解決しない


おそらくモヤモヤを感じる対象のほとんどは人で、自分の中に何とも表現できないような感情が残るのを「モヤモヤする」と言います。



一瞬感じただけで時間が経てば忘れられる程度の軽いモヤモヤなら、気分転換をして他のことをしているうちに消えますが、何をしても気がつくとモヤモヤを思い出して頭から離れない・・・ということもあります。



それを本気で解消しようと思ったら、自分の奥に潜んでいる深層心理(無意識の中)を探ることになります。


方法としてはこんな感じです。



①その出来事や相手の言った言葉などを感情を抜きにして思い出す

②それに対して自分がどう感じたのかを思い出す

③そう感じた結果、今どうなっているのかを思い出す

④もしも相手が悪いと思うのなら、その証拠をあげてみる

⑤証拠があった場合は、その相手に対してどうしたいのか(相手とどうなりたいのか)を考える

⑥証拠がなかった場合、証拠もないのにそう感じた原因を自分の中に探る



例えば独身同士ずっと仲良くしていた友人が突然結婚をして「結婚っていいわよ~ あなたも早く相手を見つけて結婚した方がいいよ」と言ったとします。



①事実としてあるのはこの言葉のみ。


②でも(何だか急に上から目線)と感じたり、(恋人ができたことのない私にそんなこと言うなんて嫌味?)と思う人は当然相手に対して不愉快な感情を持ちます。


③急に距離が感じられそのまま疎遠になったり、会っていても楽しくないので会うのはやめようとなります。


④ここが大事ですが、友人は本当に上から目線だった、嫌味を言ったという証拠はあるでしょうか?




友人は結婚して良かったという素直な感想を言っただけに過ぎないのですが、受け取る側の思考のクセにより歪んだ解釈をして、自らモヤモヤ感情を引き起こしていることもあるのです。



何も思わず普通に受け止められる人は「いいなぁ~ 私も早くそういうセリフを言ってみたいわ。 旦那さんの友人を紹介して!」と言います。



⑤もし「友人は絶対に上から目線だった!感じ悪かった!」と言うのであれば、友人は元々そのような人だったのでしょうか?


どうしてそういう感じの悪い人と今までずっと仲良くしていたのかを考えてみてはいかがでしょう。

結婚をすれば(多少)変わるのは当たり前のことで、でも人格まで変わることはないはずです。




結婚を突然決めた友人に対して、裏切られたとか素直に喜べないという感情が元々あったのでは?と思いますが、そう思う人の場合はベースとなる無意識の中に、


どうせ私なんて誰からも愛されない

こんな風にみんな私から去って行く

私だけ幸せになれない


というようなマイナス思考のタネがあるのかもしれません。


こういうタネがある限り、相手が普通に言っただけの言葉にも敏感に反応をしてしまうので、モヤモヤは自らの思考が作り出してしまい消えることはありません。



⑥はとても難しいのですが、マイナス思考のタネが自分の中でどうして生まれて、無意識の中にずっと居座っているのかを過去(幼少期から)に遡って原因を探ることになります。


自己肯定感の低い人(劣等感の強い人)は上記のようなタネをいくつか自分の中に持っています。


幼少期など育って来た環境、親や周囲の大人が原因となっていることが多いです。

専門的な心理療法が必要となる場合も多いので軽くしか触れませんが、タネに気づくことはとても大事です。



対人関係でモヤモヤが生じたら、相手の何気ない言動を思い出し、それを不快に感じた時の原因と証拠を探す。



探しても何もないとわかれば、タネが根源となってそこから来る自分の思考のクセを思い出し、もっと深く探って行くと、実は憎しみとか嫉妬と思っていた自分の感情が、



誰も自分を理解してくれない辛さだったり

結婚した友人が自分から去って行くかもしれないいう寂しさだった


ということがわかります。



それがわかるようになれば時間をかけて自分と向き合い思考のクセを少しずつ直して行こうと思えるので、結果としてモヤモヤは減って行くと思います。


この方法はモヤモヤだけじゃなく、イライラにも有効です。



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