昔の話になりますが、前の夫は自営で飲食店をしていました。


その元夫には昔から大好きな外国人アーティストがいたのですが、ある時ワールドツアーで日本にもやって来ることに。



当然行くものだと思って聞いてみると「いや行かない。 行けないよ、店が休めないから」と言うのです。



ビックリした私は

「え!? 何のために自営業してるの? 好きなようにできるのが自営業の良いところじゃないの? 前もって貼り紙でもしておいて、〇月〇日は勝手ながら休ませていただきますと告知していればいいだけでしょ?! LIVEに行けば常連さんとの話のネタにもなるんじゃないの?」


と、半ば怒ったように元夫に言いました。



LIVEのイメージ画像をお借りしています



元夫が「いやLIVEに行きたいと思うほど好きじゃない」と言っていたら私は何も言わなかったでしょう。


本当に好きでいつかLIVEに行きたいと語っていたのに、仕事が休めないと決めつけていることに対して腹が立ったのです。



腹が立ったというより、「なんで?」というガッカリ感だったかもしれません。


何年も前のことなのに、なぜか私の中では今もインパクトのある元夫との出来事として記憶に残っています。


私のあまりの迫力にビックリした元夫は「う、うん。そうだね、じゃあ一緒に行ってくれる?」とチケットを2枚購入。


武道館に行き、何となく気まずいような複雑な気持ちで横に座ってアーティストが出て来るのを待っていたのですが、そのアーティストがステージに出て来た瞬間、元夫は感激して静かに涙を流していたのでした・・・。



ちなみに私が尊敬するふなっしーも武道館でソロLIVEをしています




こんな風に自分のしたいことすら我慢をして、働くことが人生の1番大事なことのようになっている人が多いように感じます。


自営業だからこそ勝手なことをしてお客様に迷惑をかけられないと決めつけたり、会社員ならその(趣味)程度で仕事を休むなんてできないと「休めないことが当たり前」になっていたり。



中には仕事が趣味という人もいるので本人が幸せならそれでもいいのですが、そうではなくて、仕事を理由にしたいことを諦めている人がいたら、それはもう日本の良くない習慣に染まり切っているように思います。



本当にその日どうしても休めない理由があるのなら仕方がありませんが、


何となく誰も有給休暇を取ってないから休みにくいとか、こんなことぐらいで仕事を休むなんてと罪悪感を持ってしまい、自ら好きなことを諦めようとするのだとしたらもったいない。





何のために働くのか? 

もちろん「お金を稼ぐため」ですが、ではそのお金は何に使うために稼ぐのか?

 

家を買うため、海外旅行に行くために貯金をしているのなら素晴らしいですが、ただ「生活をするため」「老後のため」だけだとあまりにも寂しい。


時間もお金も今の自分がしたいことに使ってこそ価値があるのでは・・・と思います。




法律も変わり、年5日は有給休暇を取らせないと会社は法律違反で罰せられる時代となりました。


働く側も意識も変え、好きなことをするためにお金を稼いでいるのだから休みたい時は休みます!と堂々と言える世の中に早くなって欲しいなーと、ふと思いました。

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