体育会系の人は苦しい練習を耐えて来たメンタルの強さと体力があり、先輩後輩の理不尽な関係にも負けずにいた人たちでノリも良いため、就職で有利になり会社では重宝されると聞きますね。


これはけっこうその通りな気がします。
理不尽な思いを経験して来て慣れているから世の中なんてこんなものだと思えるし、社会人になって給料がもらえるのだからこれぐらい平気となるのでしょう。



経験と慣れはやっぱり強い
のです。


(☟こちらも合わせてお読みください)
メンタルではなく、ほとんどのことは慣れの問題



ところで、みなさんは学生時代に何か部活をされていたでしょうか?



中学校入学当初は必ず何かの部活に入らなくてはならなかったのですが、運動ができなかったのに何を血迷ったのか私はソフトボール部に入ってしまいました・・・。




活躍なんてできるはずがなく、3年間ベンチだけを守り続け練習試合にすら出たことはありませんでした。
3年間辞めなかったのは、コーチの先生が怖く辞めたいなんて言えなかったから。



今もそうかもしれませんが、部活の先輩は怖いので逆らってはいけない、小学校を卒業する頃そんな風に周りに聞かされていたので、とにかく先輩に会ったら毎回しっかりと挨拶を心掛け、生意気な態度は絶対に取らないように注意していました。



たまに部室や校舎の裏に呼び出され、同級生が先輩に泣かされるということがあったのですが、私と似たタイプの子だけは、「○○と△△は来なくていい。 後は全員部室に集合!」と、呼び出しメンバーから外され、結局3年間で先輩に怖い思いをさせられたことは1度もなく、部室で何を言われて同級生たちが泣かされたのかわからないままでした。



怖いどころか、1つ上のピッチャーの先輩にはたまに練習時のキャッチャー役に指名してもらえていて、本来の私のポジションはセンター(外野)だったので、なぜ私を指名してくれるんだろう?と不思議に思いながら、ボールを受け止める度に手のひらが痛くてジンジンしながらも、目立たないヘタくそな自分を必要としてもらえるのがちょっとした誇りで嬉しかったという思い出すらあります。







こんな風に体育会系とはほど遠いタイプでしたが、実はあの頃先輩に対して取っていた態度が働き出してから役立っていたと最近気づきました。


仕事のことや人間関係で悩み出したのはよく考えると30代後半からで、自分というものを確立して会社の中でも知らず知らずのうちに個性とか、本領を発揮するようになってから上手く行かなくなったことに今さらですが気づいたのです。



挨拶をして周囲と適当に会話をし、ただ与えられた仕事をしているだけだった頃はわりと平和に仕事ができていました。



ソフトボール部時代は、後輩たちの方が上手で試合にも出ていたので先輩の私の方が立場は低く、それを不満に思うどころか当然だと思っていたので、後輩にも先に挨拶をするようなところがあったのですが、これも社会に出てからかなり役立っています。


日本では年功序列の会社もまだありますが、私は年齢関係なく実力や能力のある人の方が評価をされて当たり前という意識なので、年下の人に対して生意気だと感じたり自分より実力があるのを知って妬むとかほとんどありません。



離婚をして、一人で生きて行くかもしれないからと仕事に対して気合い(?)を入れるようになり、実力(のようなもの)が発揮され、楽しく仕事ができるようになってちょっと目立つようになってから女性に妬まれたり、指示待ちではなく自分で考えて仕事をするようになってから会社や上司への不満を口にするようになり、会社勤めは合わないわ~、人間関係面倒くさい💧となりました。




あのまま自分を開花させることなく部活時代のような私でいたら、今も普通に会社勤めができていたのかもしれない。


忘れていたけど30代半ばぐらいまでは、とくに仕事では周りのやり方に合わせたり自分を出さないようにできていたんだ・・・と知って、ちょっと自分でもビックリしました(苦笑)


あの頃だけ割り切って働けていたわけでもないのに上手く立ち回ることができていた頃もあった。
なのになぜ自分はずっと社会不適合者だったと思い込んでいたのだろう?と。



自分のことはわかったような気でいたのに、ブログを書くようになってから思い出すことや気づくことがこんなに多いなんて・・・。




お釣りさえ間違えなければ問題ないでしょ?、会話ができて漢字や文字が書けたら十分でしょ?と数学や古文漢文の授業が退屈で仕方なく、こんな勉強はやっても無駄だと思っていたこともありましたが、直接役に立つことはなくても勉強や経験は後から活かされることもあるのだなぁと改めて思いました。




やっぱり人生における経験で無駄なことなんてないのですよね。



部活をしていなくても、学生時代に苦手な勉強に向き合ったこと、行きたくない学校に無理をしてでも通ったこと、不登校になったものの何とか頑張って卒業をしたこと、友達と気まずくなって傷ついたこと、人を好きになってどうやって仲良くなろうか考えたことなど、大人になってから私みたいにある日突然「あの時の経験が役立っていた」と気づくことがあるかもしれません。



もしも今何かで悩んだりしんどいなーと思っていたら、子供時代~学生時代をじっくりと振り返ってみてください。


過去の自分が頑張っていたこと、できていたこと、乗り越えたことなど思い出すとちょっと元気になれますよ。


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