②の続きです。
今さらですが『執着』とは、
1つのことに心がとらわれてそこから離れられないこと
何かを失うことを恐れしがみつこうとする気持ち
こういう状態のことですよね。
私たちは意識することなく気がつくといろんなことに執着したり執着しそうになったりしますが、その時の気分ってどんな感じですか?
楽しい・嬉しい・幸せと思うでしょうか?
おそらく多くの人が
苦しい、しんどい、できれば執着を手放したい
本心ではそう思っているのではないでしょうか。
だけど、やっぱり不安になるのが怖い、なぜかよくわからないけど気がつくとそのことばかり気にしてしまう・・・という感じだと思います。
ところで、そんな風に一つのことを気にしている時って何をしていますか?
私もそうですが、何もしていないですよね。
(電車等での移動中、部屋の中で一人ぼんやりしている時とか)
仕事中、家事育児に追われている、目の前にやらなければいけないことがあって集中している時は、今関係のない何かに執着するヒマなんてありませんから(;^_^A
つまり、今執着するだけの時間的余裕がある=ぼんやりできる時間があるということなんです。
その時間を何か楽しいこと建設的なことに費やして、有意義に過ごす方がはるかに良いと思いませんか?
やりたいことが見つからないから今の場所から出ようと思えない
他に一緒にいてくれる人がいるわけではないし、無職だから今の相手から離れる勇気がない
と、誰かや何かに執着せざるを得なくて、
思い通りに行かず現在の状況に満足できていない、現実逃避したいことがある
から過去にとらわれるわけです。
こんな風に冷静に考えると、
執着して良いことなんて
1つもない
と気づきます(;´∀`)
そしてそこから離れないよう誰かに縛られているわけではなく、自分が気がつくとそのことを考えてしまうから執着になっているとわかりますよね。
無意識であったとしても執着しているのは自分自身なので、手放すことができるのも自分だけ。
とことん向き合って何のために執着しているのか知ろうとするか、こんなメリットもない無駄なことに時間を費やしているなんてバカバカしい!と、流れを止めている防波堤を自分で壊すか。
無理をしてでも全く別のことに意識を向ける、仕事や趣味などで忙しくする、終わっている関係にしがみついている自分を客観的に見て惨めな気分にならないか確認をするしかないのです。
人生という川の流れを止めているつもりでいても、時間は容赦なく過ぎて行きます。
どうしようもない相手、しがみつく価値もない場所にとどまって、5年経った頃に
もっと早くこんな人(環境)から離れたら良かった
と後悔しても時間は戻りません。
5年もあれば新しい恋も転職もできたでしょう。
今とは違う人生を歩み、あの頃執着を手放して前を向いて歩き出せて良かった~と思えるかもしれないのです。
執着する気持ちが強ければ強いほど、時間・人間関係・信頼・自尊感情・愛されることなど大切なものを失うことになります。
そうそう、さっき良いことは1つもないと書きましたが、
執着心そのものは悪いことばかりではありません。
こだわりを持つことは大切だし、例えば人に執着してしまうのなら愛情が深いと言えますし、過去にとらわれてしまうのはそれだけ思い入れがあったのだと言えます。
愛情が深いのならそれを喜んでくれる人に注ぐ方が幸せですよね(*^-^*)
いろんなことに思い入れを持ち、仕事など頑張ってしまう人は、都合よく利用する人たちと一緒に働くのではなく「本当に助かっています、いつもありがとう」と喜んでくれる人たちと働く方がwin-winの関係が築けるでしょう。
わかってくれる人を探そうとし、この性質を良い風に活かせる居場所を見つけることができたら、執着なんてしなくても自分のままラクに生きて行けるようになると思います。