私の父は気に入らない&思い通りに行かないと怒りの感情が即爆発する人。



さっきまでTVを見て笑っていたのに一瞬で鬼のような顔になる。
家族にはなぜ父がそこまで怒るのかがわからない。



母の何気ない一言にカチンと来ては夫婦喧嘩。
家の中が汚いと文句を言い出しては子供にまで当たり散らす。




理解できないことばかりだったので、父はどういう理由であんなに怒るのか?を大人になってから考えました。



バカにされた
軽く扱われた



相手がそんなつもりじゃなくても、上記のように感じると激怒するとわかりました。





これは幼少期に親にバカにされたことにより自尊心を深く傷つけられたのが原因と思われます。





父はよく物を失くす(どこにでも置いて置いた場所がわからなくなる)、買って来た物は玄関かその辺の床に置いて放置、掃除や整理整頓ができない(ゴミも捨てられないので家が散らかっていたのは父のせい)、同じ物を大量に買う、人の気持ちがわからないなどの特徴があるため、私は発達障害かな?と思っています。




また父は子供の頃から難聴だったので先生が何を言ってるかわからないせいで授業について行けず、勉強があまりできなかった。



そのため、父の親や周囲の大人たちはそういう事情を理解しないまま父を「頭が悪い」と見なしてしまったのです。

 




高校で出会った先生に初めて頭は悪くないと言われ、将来のために資格を取ったらどうだ?と勧められたことで猛勉強を開始し、高卒で働きながら夜間大学に通って国家資格を取得し『先生』と呼ばれる職業に就くことができたものの、バカにされた思いをずっと消すことができないまま来ています。

 

 

 




こんな風に親に否定やダメ出しをされて心を深く傷つけられた子供は、精神が大人になり切れなかったり(アダルトチルドレン)、いろんな方面で悪影響が残り続けるというのはよくある話。





バカではなかったのにそう決めつけられたせいで自分もバカだと信じ込み、中高時代は勉強することを諦めてしまった。



父が過剰に反応して激怒するのは多分そのことが今でも悔しくて許せなくて、バカにされたと感じたら防衛本能か拒否反応が働いて激怒する、という脳の仕組みになってしまったのだと思います。



 

そういう私も、上記のような特徴と子供は親に従うべきという考えの父の元で成長したため悪影響をそれなりに受けてしまい(*_*)



父の失くした物を毎回探させられるとか夫婦喧嘩の仲裁に入るとか。
弟のことは甘やかすのに私だけずいぶん都合よく使われ続けて来たため、そのことに気づいてからの私は他人に都合よく使われるということに過敏になって拒否反応が出るようになりました💧



何度も転職をした、長年の友人を疎遠にした理由の1つもコレだったりします。





今でこそ父は毒親?と思えますが、昔はそういう言葉がなかったため「この人はおかしい」と思う程度で、こんなのが父親って恥ずかしいなぁぐらいの気持ちしかなく、あのような親の元で育つとどういう影響を受けるのか?に関してはかなり鈍感でした(;´∀`)





自己肯定感があり自分軸で生きる母の血が濃かったのが良かったのか、「怒られるのは私が悪いから」なんて思ったことはなく(苦笑)、反抗期とか本気でムカついた時でさえ心の中で「死ねばいいのに」と父の死を願うぐらいで済んだのは不幸中の幸いかな?と思います。

 





長々と綴りましたが、親の影響って自覚のない分野にまで及んでいることはあります。





私は誰かが探し物をしていると、その人以上に探してしまう自分に初めて気づいた時はゾッとしました💧




何かに気づいたらすぐにしないと父に軽蔑されていたので、職場などでは自分の業務以外でも気づいたことは何でもやってしまうというクセがいつまでも抜けず、どこで働いても自ら都合のいい存在になっていたんですよねぇ・・・。

 

 


おそるべし親の影響。





もしもみなさんが生き辛さを抱えていたり、ずっと同じことで悩んでいるのなら1度子供時代の親との関係を振り返り、私のように自覚のないままやらなくていいことをしているのかも?というのを考えてみてはいかがでしょうか。



1番多いのは、空気を読もうとする、人の顔色を窺ってしまうというクセではないかな?と思います。





何か思い当たることが見つかれば、それが『気づき』になります。
どのようなことでも『気づく』っていうのが第一歩なんですね。




これって親の影響?と気づけたら、



あんなハードな日々をよく頑張って生き抜いて来た

親に傷つけられて来たらこうなってしまうのも当然

本当は私は何も悪くなかったんだ




と、自責や自己否定をしたり自分は愛される価値のない人間だと思い込んでいた過去を書き換えましょう。





次に、傷ついていた自分、今も辛い思いをしている自分、好きになれない自分などいったん全部受け入れます(自己受容)



いいところも悪いところも、弱い面・プライドが高くて嫌になる部分もひっくるめて自分なんだと認める、これがすごく重要です。





過去の自分や今の納得できていない人生、親のことを否定し続けると受け入れるのは難しくなります。



親のことを許せなくてもいいし嫌いだと思ってもいいのです。



ただ、あんな人が親じゃなかったら良かったのに、あの親に育てられたせいで私は不幸になった・・・と言っていたら前には進めません。


 

 

 




親のこと・過去・自分とどう向き合うか?で生き方は分かれます。




私の父のように自分と向き合うことをしない、過去を過去として葬り去ることもできずにいると、あの頃の苦い感情を怒りという形でいつでも取り出せる場所(自分の中)に持ち続けることになります。




逆に私のように「よく頑張って生きて来たよなー!」と受け止め、過去&親と自分を切り離し、ありのままの自分でいい!と思えたら今とこれからを生きることができます。






父のような生き方を選ぶと、どうしても他人に期待することになり、思い通りに行かないことでイライラしたり愚痴や不満が多い人生になるでしょう。



あるいは自己否定や自責から抜け出せず、自尊感情が育たなくて自己肯定もできないために幸せを感じにくいかもしれません。






私は今でも誰かの探し物を探し、気づいたことを無視できない時はやってしまうのですが、父の影響により自分にはそういうクセができていると理解してからはやらされている感が消え、自分がしたくてしていると納得しながらするようにしています。





クセならやめてもいいし、やめられないのならそれをすることに自分なりの意味を持たせてあげると『義務』ではなく『やりたいこと』に変わります。




助かる人がいて誰かの役に立てることが自分の喜びになる、という風に意味のあることだと納得できれば同じことをしても精神的な負担がかなり違って来るんですよね(*^-^*)






親の影響はとてつもなく大きい。




だけど結局、


『君たちはどう生きるか』


(ジブリの最新作になっていますね。私は原作本を読みました)




どのように生きて行くかは自分で決められるので、人生に納得する・しないは誰かや何かのせいではなく自分次第なのです。



(☟こちらも合わせてお読みください)
周囲を気にせず生きたいように生きよう

 


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