ある新聞の人生相談コーナーに、下記のような相談が寄せられていました。
60代の主婦です。
仕事人間だった夫が定年退職前に病気となり、今は仕事も辞めて1日中家にいます。
足腰が弱っては良くないと思い動くように言いますが、1日中TVを見ているだけで何もしません。
私は孫の面倒を見たり趣味を持ち、友人たちと出かけるなどして充実した人生を送っていますので、何もしない夫にイライラしたり腹が立ち、このままでは認知症になるのではないか? もっと重い病気になられたら・・・と思うと不安です。
どうすれば良いでしょうか?
この相談の担当になった方も私と同じような考えをされていて、
長年仕事だけを頑張って来た人が働けなくなった辛さに、今は寄り添って労わってあげたらいかがでしょうか?
と回答されていました。
仕事一筋だったようなので、もしかしたらあまり家庭を大事にしないような、家族と一緒に過ごすことのなかったご主人だったのかもしれません。
この奥さんが子育てをしっかりとし、家の中のことも頑張って来たからこそご主人は仕事だけに専念できたのでしょう。
☟この中の、他者支援✖自己追求という組み合わせの夫婦だったように思います。
つまり奥さんが家庭を守り、ご主人は家族を守るために長年働いて来たのです。
それに対する感謝の気持ちがないので、上記のような自分の立場でしか考えられない悩み相談になったのでは?と感じました。
「誰のおかげでそのような生活ができているのか?」
このセリフを夫が妻に言っては絶対にいけませんが、実際はその通りでもあります。

何も記載がないので奥さんが働いて来たのかは不明ですが、その趣味に使えるお金やランチ代を稼いで来たのはご主人だと思うのですね。
今まで家にほとんどいなかった夫がずっといて居心地が悪く感じているのだと思いますが、ご主人の身体の心配をしていると言うより、今後もし認知症になったら自分が困る、そういう心配をしているように感じました。
自分だって認知症になったり
寝たきりになる可能性もあるのに。
結婚して夫婦になろうとした時、こんな風に神様に誓いますね。
健やかなる時も病める時も
喜びの時も悲しみの時も
富める時も貧しい時も
妻(夫)を愛し、敬い、慰め合い
共に助け合い、その命ある限り
真心を尽くすことを誓いますか?
夫婦に異性としてのトキメキとかドキドキなんてなくて当たり前。
それらがなくても家族愛など何らかの情が芽生えて、2人で作り上げた家庭を大切にする、お互いに感謝をする、家族として支え合って行くという気持ちがあれば、多少喧嘩することはあっても仲良く幸せに暮らして行くことはできるでしょう。
だけど自分の人生を相手に委ね、役割分担をしながら単なる『形』としての結婚生活を送っていたら、いつしか妻は家政婦のような存在となり、夫はお金を稼ぐだけの存在になるかもしれません。
相談をしている奥さんだけが悪いのではないと思います。
家庭が破綻するようなモラハラ&暴力・借金・浮気等がないのであれば、どちらかのせいでこうなった・・・ということは少ないでしょう。
好きで結婚をした、この人となら幸せになれると思って結婚をしたのなら、誓いの言葉を忘れてはいけないように思います。
って、2回とも結婚式をしていないので誓ったことのない私が言っても重みが全然ありませんけどね(;´∀`)
どのような結婚生活になるのか、どんな夫婦になって行くのかをお互いが相手任せではいけない。
2人の想いと関わり方でどういう夫婦になって行くのかが違って来るのだと思います。
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