noteでは何度か感想を綴っている『Tシャツが乾くまで』
話題になる前から見てるドラマ。
こちらではnoteとは違う視点で感じたことを書こうと思います。
【あらすじ(ネタバレあり)】
咲子と充は結婚して10年ぐらいの夫婦
子供はいないけど素敵な一軒家で仲良く暮らしていた
ところがふらりと外出した充は長野県のバス事故で亡くなる
しかも知らない女性・あすざと一緒だったと聞かされる咲子
でも充の遺体だけ見つからない
やがて充は事故の前にバスを降りていて本人の意思で咲子の元に帰って来ないことを知る
咲子はあずさの夫・園田と、配偶者を失った(浮気されていた)被害者同士として親しくなり何でも話せる仲に
失踪から1年が経った頃、充は突然帰宅
咲子はその時、園田に手伝ってもらいながら充の持ち物を処分しようとしていた
充とあずさは月1回、コインランドリーでお互いの配偶者には言えない話をしていただけの関係
咲子と園田の関係と同じだった
親から愛情も関心も与えられずに育った充は幼少期から失踪するクセがある
『安定した生活』みたいなのを窮屈に感じる充は、咲子のことは好きだけど持ち家を買ったことで「一生ここで暮らさないといけない」と感じてしまい、咲子との結婚生活から逃げ出したくなる衝動をあずさのおかげで抑えられていた
そういう話を聞いた咲子が今度は家を出て行ってしまう
残された側になったとたん急にうろたえて咲子を必死に探す充
数日後、充と話し合いをするために戻って来た咲子は「実は充とは5回目の結婚」と、離婚歴が4回もあることを隠して結婚したと白状
失踪癖のある夫と、✖4の妻
どっちもどうかしてるのだから、これまで通り一緒に暮らそうといったん一件落着になったものの、いつ失踪されるかわからなくて不安になる咲子と、離婚を言い出されたくなくて気を遣いまくる充の生活は必要以上に「ありがとう」「ごめんね」が増え、先に根を上げた咲子は充に告げる「今までありがとう。 別れよっか」と・・・
まだこれは最終話を見ない段階で書いています。
なので咲子と充が本当に離婚をして咲子が✖5になるかどうかはわかりません。
前半と後半で咲子も充もキャラがずいぶん変わっています。
飄々として掴みどころがない、でも夫としては優しくて頼りになる充だったのに、咲子がいなくなってからは子供返りでもしたのか咲子がいないとオロオロしたり情緒不安定になってよく泣くし、さっちゃんのこと全然わかってなかったといろんな人に話を聞きまくるなど、そんなに咲子を好きだったのか?という人になっている。
常識のあるいい人、明るくて気遣いもできて・・・だったはずの咲子は、過干渉の母のせいで自分だけの家族を持ちたい願望が強く何度も結婚したけれど、4回全て相手から「別れたい」と離婚を切り出されて来たのに全然何も学んでいない人だった。
選んだ相手が悪かったにしても毎回相手に別れを切り出されるなら、まだまだ知らない咲子の『❓』な一面が隠されているってことでしょう。

※画像は公式サイトからお借りしています
私はどっちかと言うと充の感覚がわかる方。
相手を嫌いになる前に、自分が潰されてしまう前に『逃げる』を選択して来た充をあまりおかしいとは思わない。
私も「こんな職場で働きたくない」と転職を10回以上繰り返して来たし、人でも「合わない」「こういう人は苦手」と思ったらすぐに距離を置くし、長年の友人でさえ何も言わずに連絡を絶った。
なので失踪癖と離婚歴4回、どちらを隠されたらイヤかと言えばダントツで✖4の方。
だって例えば4回とも自分の浮気がバレて離婚に至ったとかだったら、こんな人とは結婚できないってなるじゃないですか。
どんな秘密でも事情を聴いて納得できることとできないことはあって。
失踪癖になった背景は理解できるけど、咲子がなぜ4回も離婚を言い渡されることになったのかの説明がないままでは結婚はできない。
何よりも、咲子が自分自身の問題と向き合わず、なぜ結婚が続かないのかの理由を見つめようともせず、充の失踪癖についても「そういう人だということはわかった」という受け止め方で終わってしまい、どういう風に感じると逃げたくなるのかというような、そういう生き方しかできない充の生き辛さに関しては無関心な様子が私は気になって。
咲子は自分とも大切な相手とも『向き合わない』から『何度も同じことを繰り返す』の典型に感じます。
上手く行かない理由を『相手のせいにする』か、『私がこんなだから仕方ない』で済ましてしまうと私たちは成長しません(咲子は後者タイプ)
4回までの咲子は「幸せにしてもらいたい」「家族を持ちたい」という気持ちで結婚していたけど、充との時は「この人を幸せにしたいと思えた」らしい。
が、実際は充が良い夫を頑張ってしていたおかげだったので充が咲子を幸せにしていたんですよね・・・
結婚生活がこんなにも長く続いたのは「充がすごいんですよ」と言っていたわりに咲子はわかってなかったんだろうな、充がずっと無理をして頑張っていたことを。
本当に充のおかげだったと気づいてしまい、自分も相手を喜ばすために気遣って頑張り始めると、
生活ってこんなに
頑張らないといけないもの?
なんて面倒くさそうに言い出す始末( ̄▽ ̄;)
で、話し合うこともなくいきなり「別れよっか」
もしかして6回目の結婚を園田とする気なのか?
「充といるより園田さんといる方が楽しい、ラク」なんて園田本人にサラリと言っていたけど、そんなの当たり前じゃないかと思う。
毎日顔を合わせて生活を共にしていたら、どれほど好きな相手でも気の合う人でも『合わない』『何なのこいつ?』みたいな瞬間は何度も訪れる。
たまに会って言いたいことが言える関係の方がそりゃラクに決まってる。
仮に園田と再婚したとしても、やっぱりしんどく感じたり「これはこの人には言えない、言っても無駄かも」ってことは絶対にあるから。
そこを話し合ったり許し合ったり受け入れたりという覚悟とおおらかさがないなら結婚しない方がいい。
結婚式で神父が言うお決まりのセリフ
新婦〇〇 あなたはここにいる〇〇を
病める時も 健やかなる時も
富める時も 貧しき時も
夫として愛し 敬い 慈しむ事を誓いますか?
これは本当にその通りだ思います。
お互いが大事なことを隠して結婚をした。
でも嫌いにはなっていない。
ここからが本当の夫婦が始まるという感じなのに、これまでのラクで楽しかった日々と比べてしまうのか、早々に投げ出そうとする咲子は失踪癖のある充と何も変わらないのでは?
自身の問題と向き合う気がないのなら、せめて「自分は向いてない」ことだけでも自覚してもう結婚するのをやめた方がいいんじゃないかと、ドラマの中の人に本気で言いたくなってしまいました(;^_^A
相手を変えても無理なんです。
自分が自分を深く理解して、どうしていつもこういうパターンになるのか?を学んでそこを改善しようとしない限り。
咲子のようにコミュ力のある人は、表面的には誰とでもすぐに仲良くなれる。
友人や園田、時々しか会わない元夫といる方がラクなのは適度な距離感が保てて生活を共にしていないから。
結婚してもそういう関係性が続くと思ってはいけない。
咲子は経済的に自立しているので、充とは週末だけ一緒に過ごすとかにすれば夫婦を続けられるんじゃないだろうか。
自分のどういう部分を知ってかつての夫たちが「もう無理、離婚して」と言ったのか、それを知って受け入れるのは辛いと思うけど、それを避けていたら今後も結婚相手に無理と我慢をさせるor咲子が耐えられなくなって逃げるかのどちらかになりそう。
充がすごく気遣ってくれていることがしんどい、自分が頑張ることもしんどいという状態から今逃げ出したら、40歳を超えている咲子が変われるチャンスはもうないかもしれません。
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