ある知り合いが、結婚をした理由、そして結婚をして良かった点として、

夫がいることでちゃんとした生活が送れる


自分一人だけだと食事もテキトー、掃除もしない、何もかもテキトーに生きてしまいそうになるけど、夫がいるおかげでまともな人生にさせてもらっている

と言っていました。




そのような発想がなかったので聞いた瞬間はビックリしましたが、これがけっこう後からジワジワ来たのですよね～




夫が一切家事をしないことに不満を抱えていて、

夫のせいで自分の負担ばかり増える


と思うことはあっても、

夫がいるおかげで食生活も家の中のこともちゃんとしようと思える

なんて、言わない人の方が多いのでは？




だから彼女の発想はとても素敵だなぁと思ったのです。

前はよくあの父のせいで・・・、あんな家で育ったせいで・・・という風に思っていましたが、それは自分にとって都合の悪いことを○○のせいにしておけば自分は悪くないという考え方でした。

してもらったことは当たり前だと思い、気に入らないことだけピックアップしていたのだから、そりゃイライラしてしまいますよね・・・（苦笑）



普通に考えたら、大学まで行かせてもらえたのは両親が共働きをしていたおかげだし、簿記に一切興味はなかったのに父のおかげで勉強をするようになればその後は経理の仕事ができるようになったし、意識を変えて「おかげで」をつけて色んなことを思い出すと、「せいで」より「おかげで」のことの方がたくさんありました。





「おかげで」に変えて物事を見れば、その後は自然と感謝の気持ちしか出て来ません。





家族や夫婦ってつい何でも当たり前に思ってしまい、不満や文句の方が多くなってしまいます。



夫は神経質なところがあり、自分はその辺に脱いだ物を脱ぎ散らかしているくせに、気になる部分があるとたまに「ここ汚い！　片付けて」と言って来るので鬱陶しく思うのですが、私は仕事や何かに夢中になると他のことが気にならなくなったり見えなくなる時がよくあるので、自分では気づかない部分を神経質な夫が教えてくれるのだと、夫のおかげでだらしなさを何とかこれ以上酷くならないようにできているのだと、ほぼ無理矢理にでもそう思うようにしています（苦笑）




イライラや不満が多いという人は、楽しいこととしんどいことのバランスが崩れていて、意識も悪い方に向かいがちで、この「○○のおかげで」という考えができなくなっているのではないでしょうか。



自分自身に対しても、こんな性格のせいで、こんな顔に生まれたせいで・・・と思っていればいつまで経っても自分を好きにはなれないし、自信が持てず何に対しても諦めの気持ちが先に出て来てしまう。

例えば私はコンプレックスもたくさんあったし、人生が思い通りに進んだことなんてほとんどありませんが、自分の明るい性格と、発想の切り替えができることに随分と救われて来たのですよね。


だから思い通りになっていないなりの人生を楽しめています。



こんなはずじゃなかった・・・という思いから抜け出せず、誰かが何かをしてくれるのを待っていたらいつまでも「こんなはずじゃない」という思いを抱えて生きることになります。




自分のマイナス面や思い通りになっていないことばかりに気を取られていたら誰だってしんどい。



そこから抜け出したいと思うのなら、○○のせいでをやめて、○○のおかげでに言い換えてみる。


自分のこういう性格のおかげで誰かや何かの役に立てていることもあるのだと気づくことが大切です。

（☟こちらも合わせてお読みください）
当たり前と思わず、感謝の気持ちを持つこと

自分にとっての『普通』は誰かにとっての『普通』とは違う

相手は自分を映す鏡　お互いさまの気持ちで過ごす