「こういう人になりましょう」と子供の頃から教え込まれて来た
協調性を大切に
素直な心で
この2つを正しく受け止め実行してるよ!って人はどれぐらいいるでしょうか?
本来の意味は、
【協調性】
異なる意見や立場の人たちと
コミュニケーションを取って協力し合い
目標に向かって行動すること
【素直】
飾り気がなくありのままであること
言葉や態度がひねくれていないこと
なのですが、日本では「協調性を大事にして人には素直な態度でいましょう」イコール
みんなに合わせましょう
=空気を読み迷惑をかけないように
従順であることが大事
反抗的な態度はやめましょう
=何でも「はい」と言い、逆らうのはNG
という感じで使われている方が多いんじゃないかと思います。
親子関係や組織などではとくに。
そういう私も協調性の意味を勘違いしていました。
(気は遣うし空気も読む方だけど)あまり周りを気にせず無理をして合わせることもなく、会社では指示されたことに納得できなかったら何のために必要かを確認したり自分の意見も言うタイプだったので、
変わっている
協調性がない
社会に不向き
などと言われて来たため「私は協調性や社会性がないのか💦」と素直に(笑)信じていたのです。
ところがある本の中に
協調性とは
周りの人と同じように
同じことをすることではありません
自分が動くことで全体が上手く行くか
判断できる
考えるだけじゃなくスッと行動できる
これが協調性の基本
個人的な感情、好き嫌いとか
苦手意識といったことを考えないで
動けるこういう人が
社会性があると言うんです
と書かれてあるのを読んで。
※参考文献『友だちってなんだろう?』斎藤孝著
え~?!
私は協調性がないわけでも社会性がないってこともなかったのでは?!となりました💧
まぁずっと変だとは思っていたんですけどね。
なんで会社のこと&お客様を大切にを考えて動く人間が煙たがられ、どう考えてもおかしい指示にも「わかりました!」しか言わないイエスマンの方が正しいんだろう?と。
映画版『ミステリと言う勿れ』の中で整くんも言っていたけど、「結婚して家庭を守るのが女の幸せ」とかそういう昔からある固定概念のほとんどはおじさんが自分たちの都合&理想を女性に勝手に押し付けてるだけなんですよね。
男性にとって都合のいい考え方が基準や普通になり、そういう教育がずっとされて来た。
芸能界が今大きく揺れているのも、昔からの男尊女卑、女性軽視が受け継がれて来て立場の弱い人たちを都合よく扱っていたからです。

女はバカなぐらいがいいと言われ、連れて歩くなら若くて美人だけど結婚するなら家庭的で尽くす女、クリスマスケーキにまで例えられ(24まではいいけど25過ぎたら売れ残りという意味)
男性は無能でも年数働けば役職がついたりするのに年齢を重ねた女性は『お局』なんて悪意ある呼び方をされる。
お茶出しやコピー取り、会社の掃除などは女性従業員がして当たり前みたいな、私が20代の頃はそんな時代でした。
だから協調性も社会性も素直という言葉も、男性の地位を脅かすほど実力&能力のある女性をこの世に出さないために、その意味は都合よく書き換えられて来たのかもしれません。
そんな時代はとっくに過ぎたのに、令和を生きる若い世代もまた
周りと違って1人浮くのが怖い
みんなと同じようにできない
自分はダメだと感じる
このようなことで悩んでいます。
時代が変わったなんて言われていても、みんなと同じようにすることを求められ、何でも「はい、わかりました」と言うのが正しいと信じて生きている。
昔の職場のこんなところがおかしい、納得できないという愚痴のような話を夫によくしていたのですが、夫はいつも「あんたの言うことはもっともで正しいけど一般社会では通用しない。だから組織向きの性格じゃない」と言ってました。
私自身も『合わない』(合う組織がない)とはずっと感じていたから、そうかもなぁと諦めていました。
だけど今はこう思います。
組織とは1番力を持つ人に
都合よく作られた場所
もちろん立派な経営者のホワイト企業だってありますけどね。
家庭も同じ。
父親が偉そうにしている家族、妻が夫をATM扱いして感謝しない家庭などその人に逆らうなんてとんでもないと思うけど、決して仕切っている人間が正しいとは限らない。
また長いブログになりましたが(苦笑)あなたはあなたが思う正しさで生きていいのですよ、と言いたくて書きました。
もちろんその正しさが相手を傷つけるとか誰かの犠牲の上で成り立つものなら考え直さないといけませんけどね。
誰かの都合で違う意味になってしまった協調性と素直さを求められても、私の正しさとは違う、おかしいと感じるのならその感覚をどうぞ大切にしてください。
正しいと信じた感覚があなたの人生の道しるべとなり、自分らしく生きることに繋がるのだと思います。
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