この前☟の続きと言うか、人が激怒してしまう心理を掘り下げようと思います。
誰かの地雷を踏んで怒らせたら
人が激しく怒る時って、
①大切にしているモノを悪く言われた
②バカにされた、恥をかかされた
③気にしている所をいきなり突かれた
こんな感じでしょうか。
①は親(家族)、恋人、推しのことを悪く言われた、頑張ってしていることを笑われた、動物を飼っていない人にペットの存在を軽く見なすような発言をされたなど。
よく言いますよね。
「自分のことはどう言われてもいいけど、彼を悪く言うのだけは許せない!!」みたいに。
自分が大切にしている何かを、その相手がどう思うかは相手の自由。
だけどわざわざ「ふーん、あんな人のどこがいいの?」「あなたの子供、旦那さんに似てしまって残念ねー」なんて言うのはやっぱり失礼なので怒る人は多いはず(私もムッとします)
②もみんなの前で馬鹿にされた、からかわれた、惨めな思いをさせられたら怒って当然。
相手に悪意(こちらを落とそうとする)があればなおのこと。
言う側は軽~い気持ちだからやっかいなんですよ(-_-;)
だから文句を言うと「冗談じゃない、なんで本気で怒るの?」とか「思ったことを言っただけなのに何が悪いの?」と話が通じないので余計に腹が立つこともあります。
少し話が逸れますが、誰かをネタにして笑いを取る行為って芸人はよくやっていますが一般人はマネしたらダメだと思いますね。
自虐ネタで笑いを取ればいいのに誰かを犠牲にして周りを笑わすのは卑怯な気がする。
そして③。
隠しておきたい黒歴史(又は過去に受けた心の傷・トラウマ)、今も自分が気にしている&自信が持てない部分について触れられた時。
誰でも触れられたくない過去の1つや2つ、コンプレックスなどありますが、それを自分なりに消化して受け入れられているかどうかで過剰反応する・しないに分かれます。
例えば、不倫していた女性が別れた後で違う男性と結婚し、不倫の過去はなかったことにしたいと思っていたとします。
不倫を毛嫌いするような真面目な夫にバレてはいけないと考えている日々で、数名の友人と会ってランチをしている時に「そう言えば○○って不倫してたよね?」などと言われたら(なんで今そんなことを言う必要があるの?!)とすごく不愉快になるでしょう。
あるいは背が低いことをコンプレックスに思っている男性だと「タレントの○○に似てるね」と、背が低いことで知られているタレントに似てると言われただけで激怒する。
自分の良さが理解できていて背の低さを気にしない人は、同じことを言われても「似てるのって身長だけでしょ!?笑」と余裕を見せることができたりするのですが、ずっと気にしている人はそのせいでモテないと思い込み、モテないこともコンプレックスに感じていると「○○に似てる」=背が低いとバカにされた、だからモテないのだと悪く言われた・・・という風にネガティブな意味を勝手に足して怒りを増長させます。

縁を切ろうかな?というキッカケにはなると思いますが、①で激怒する人は少ないような?
地雷を踏まれたみたいに激しく怒るのは②か③、そして相手にバカにする意図や悪意がなかったのに悪く捉えてしまう場合は前のブログで書いたように【激怒する側に原因がある】ということになります。
その原因とは、
コンプレックスor過去の出来事を
克服(消化)できていない
上手く行かないのは上記のせいだと
思い込んでいる
捉え方がネガティブになっている
自分を客観視できなくて偏った考え
になっていることに気づけない
こういう感じ。
例え話の不倫していた女性は過去を消化できていなくて、バレたら離婚されるという捉え方になっていると言えます。
背が低いことを気にしている男性のように「バカにされた」と過剰反応し、せっかく誰かと親しくなっても地雷を踏まれると相手を罵ったり全否定みたいな極端な言動に出る人は
自分はこれでいい
(コンプレックスはあってもいい)
という自己肯定ができていないのと、
自分の心を守る術がない
(自分を信じていないので他者も信じられない)
ため、誰かの言葉に深く傷つきやすい=まともに反応してしまうのではないでしょうか。
昔の職場で地雷を踏んでしまい激怒した先輩から「あなたは全く気遣いもできない鈍感な人間だ」と1時間ぐらい罵られたことがあったんですが(;^_^A
唖然としつつも私が売り言葉に買い言葉にならなかったのは、私は先輩が言うほど酷い人間ではないと自分でわかっていたからです。
鈍感というのは先輩が勝手にそう思っただけ。
私は私なりに気を遣い先輩を立てていたし先輩だって完璧な人ではなかったのでこっちはこっちで大目に見ていた部分がある。
だからお互い様なのに(職場でここまで感情を剥き出しにして一方的に怒るなんて頭おかしい)ぐらいにしか思わなかったので腹も立ちませんでした。
もしも私が鈍感は悪、気遣いできない人間には価値がないと考えていて「鈍感で気遣いできない人だと思われたくない!!」という人だったら感情的に言い返していたかもしれませんが、この人にどう思われようと私を理解してくれる人は他にいると考えるタイプだったから流せたのです。
『事実』と『主観』は切り離して考えないといけないし意図がわからないのなら確認しないといけないのですが、ほとんどの人がそれをしないで自分が何か言う時は、
そこまで伝えなくても
わかってくれる
と楽観的に考え、何かを言われる側になった場合は思い込みと決めつけで
深く傷つけられた
バカにされた、許せない!
と被害者意識が働き必要以上に悪く捉えます💧
自分が誰かにしたことは「そんな程度のこと」と軽く考えるのに、された時は「なんてことを!!」と大袈裟に捉えやすいためこういうことが起こるんですね(;´∀`)
誰もが被害者になれば加害者になることもあるとわかっていたら、自分も許してもらっているので相手のことも許せる。
もちろんそんな風に思えるのには限度があるので許容範囲を超えると怒るか縁を切るかしたくなりますけどね。
怒りの感情はあって当たり前です。
怒っていい時は怒っていい。
ただその怒りの表し方を間違えると全部自分に返って来ます。
怒鳴ってばかりいる上司は嫌われるし、激しい感情をぶつける妻を愛おしいと思う夫はいません。
思い通りにしてもらうため偉そうに怒鳴り散らすクレーマーを「お客様は神様」と思う店員もいない。
躾と言い張って気に入らないことがあると妻子に暴言暴力を振るう夫は通報されたら逮捕されます。
恋活や婚活で上手く行かないのはいつでも相手が悪く「まともな人がいない」せいだと言い、良くない点を指摘されたら仲人にブチ切れるような人を、まともで素敵な人は配偶者に選ぶわけがないのです。
怒ってもいいけど怒り方を間違えて相手を深く傷つけたり怖がらせたり不快な思いをさせてしまったら、優位に立てるかもしれませんが尊敬されることはなく良い関係にもなれません。
感情のコントロールができないと自滅して行くか孤独になるのだと、長年父を見て来た私はそう思います。
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理不尽なことで怒られている時の対処法