例えば、60代の男性が勧められるままに最新機能付きの電化製品とかスマホを買ったとします。


だけど上手く使いこなせなかったので「もっとシンプルなタイプに買い替えたい」と店員に相談をしたと想像してください。




店員Aは、せっかく購入してもらった良い商品を買い替えるのはもったいないと思い、どこが難しいのか質問をして丁寧に使い方を教えたり、無料の使い方講座などの案内をしました。




店員Bは「そうですか、かしこまりました」と、その世代の人にも使いやすい商品を提案して販売しました。





AとB、どちらの店員を良い人だと感じますか?


親切で丁寧な接客をした店員Aの方が良い店員に思えるかもしれませんね。





ただ、この男性の希望は「もっとシンプルな商品が欲しい」だったので、その思いを汲んだのは店員Bの方。





これはどちらが正解という話ではなく、どちらの対応を嬉しいと感じるかは人それぞれ。


親切丁寧な対応だから喜ばれるかというとそんなことはないのが接客業の難しいところだと思います。








これと同じような体験をしました。



ある商品を購入する際にどれを選べば良いかわからなかったので、状況説明をして「どの商品が良いですか?」とメールで問い合わせをしたのです。



対応してくれた人は感じのいい人で返事もすぐにくれたのですが、「こういうのは試してみましたか?」「こういうやり方もありますよ」という感じで、いろいろとアドバイスをしてくれたのですね。





そういうのは全て試した上で違うものを購入しようと思ったと再度伝えても、「もしもお困りなら、当店ではこういうサービスをしていますよ」という話をされて話が噛み合わず💧



数回やり取りをしたものの最後まで「それだったらこの商品がいいですよ」という話が聞けなかったので購入する気は失せ、やり取りを終わらせました。






その時、


こういうことって誰でも
(私も)やりがちだよなぁ


と思ったのです(;´∀`)




話を聞いて欲しいだけなのにダメ出しされたりアドバイスをされると、話を聞いてもらっている立場でありながらもモヤモヤしますよね。






ある職場に私の顔を見れば何でも相談して来る人がいたのですが、部署の違う私がどうにかできることではない内容ばかりで💧



上司の指示が曖昧なのでどうやって仕事をしたらいいかわからないとか、ある人にこんな依頼をされて調べてみたけど対応できなかったとかそういう話を聞かされる度に私が何とかしないのいけないのかな?という気持ちになって。




だけど段々とあーこの人はただ喋りたいだけなのねと気づき、それからは何の意見も言わずアドバイスもせず「大変ですね」とだけ返すようになりました。





私もただ話を聞いて共感して欲しかったり背中を押して欲しいだけって時がありますけど、話を聞く側に回るとつい


困っているみたいだから何とかしてあげないと!


という気持ちになり良かれと思って親身にアドバイスとかしてしまう。





何でもすぐ話をするタイプや何度も同じ相談を誰かにするタイプの人は、悩んでいるようでも解消したいわけではなくただ喋りたいor話を聞いてもらえるだけで満足するんですよね~





つまり、


親切丁寧に対応することが
必ずしも相手にとって
嬉しい・ありがたいことでは
ない時もある。





愛想がなくて素っ気ない態度でも、的確&こちらの気持ちを汲んだ言動をしてくれる人の方が「助かりました、本当にありがとうございます」という気持ちになることもあるし。




どれだけ相手のことを考えて話をしたところで響かない時は響かないし、思いつきを口にしただけなのにすごく感謝されたりね(;^_^A





なので誰かに親切な対応をしたのにあれ?何がダメだったの??と思った時は、求められていないことをしたのかもしれないと自覚をすることが大切かもなぁと改めて思いました。




(☟こちらも合わせてお読みください)
ただ話を聞くだけにするとストレスは減る