※先に記載しておきますが、虐待やネグレクト、継続的に暴力を受けたり暴言を吐かれて来た人たちは今回の内容には当てはまりません



私もそうでしたが、衣食住を与えられ高校大学まで行かせてもらえたとか、働き始めても(結婚するまで)親元で暮らしていたのに親に対して複雑な思いを持っている人はいます。





毒親の基準はあってないようなものなので、子供が毒親と思ったら毒親になってしまう。




私も毒親という言葉を知ってから初めて自分の父がそれに当たると気づきましたが、母のことは尊敬していて好きだったのでそんな風には全く思っていませんでした。





だけどもし母を好きではなかったら。



夫婦喧嘩を子供に見せる、父の探し物を私だけが探させられても何も思わなかった母、息子(私の弟)を特別扱いしていたり、父に怒鳴られてもフォローしてくれなかった母のことを毒親と思ってもおかしくないわけで。





何が言いたいかと言うと、



親は完璧な人間ではない



ってことです。





私は10歳ぐらいで何となくそれがわかっていたので、親に



もっと○○して欲しい



と求めることはしませんでした。





喧嘩をやめて欲しい父と離婚して欲しいとは思ったけど、それ以上にもっと愛して欲しいとか私を認めて欲しい、こういう時はこんな言葉をかけて欲しいみたいなことは望まなかったです。




母に言われてガッカリした言葉も覚えているし予想外の塩対応に寂しく感じたこともありますが、子供っぽい言動で母を困らせたこと(まぁ実際に子供だったから仕方ないのですが)、母が自分を褒めてくれて嬉しかったことも覚えていて。




嬉しかったことやありがたかったことに重きを置いているので、母に欠点があっても好きだったのですね。






自分をアダルトチルドレンだと言ったり40歳を過ぎても親のせいにしている友人が何人かいましたが、彼らは育ててもらった感謝の気持ちはあると言いつつも、あの時こんなセリフを言われてショックだった、褒めてもらったことなんて1度もないなど



○○して欲しかったのに
してもらえなかったこと



嬉しかったことより悲しかった記憶を
何度も取り出して親への不満を口にする




みたいな感じ。






知らない人がSNSで親のことをいろいろ書いている記事を読んだりもしましたが、友人たちと同じようなことを言ってるんですよね。





ふと、この人たちにとって親は神様ぐらいの存在でいて欲しいってことなんだろうか?と思いました。



厳しい言い方をすれば、自分の思い通りの親じゃなかったことをいつまでも指摘している印象。





どうしてそこまで親に執着するんだろう?






幼少期は確かに親の存在はものすごく大きくて、親なしでは生きても行けないし誰だって親のことを好きでいたいでしょう。




でも友達ができて外での繋がりがどんどん増えて、家の外でいろんな大人に出会って。



合う人合わない人、好きになれそうな人、この人は絶対に無理みたいな感覚も身について来れば、愛とか肯定、評価、欲しい言葉などをくれる人と与えてくれない人というのがわかって来ます。





欲しい言葉をその場で言ってくれなかった、褒めて欲しかった時に褒めてくれなかったのなら、その親はそういうことができない人なんです。




もしくは子供の気持ちがわからない、子供が喜びそうな言動というのもわからない、そもそも愛情を注ぐ方法すら知らないまま親になった人なんだと思います。




あなたに価値がないとかあなたを好きじゃないからという話ではなくて、親がそこまでのスキル&人間性を持っていないということ。






赤の他人だったら理解できるんじゃないでしょうか。



この人は思ったような相手じゃなかったと興ざめしたり、こういう時にこんな言動をするなんてあり得ない!と見切りをつけることありますよね?




なのにどうして親にだけ無いものねだりをしてしまうのか?






これは振られた相手との復縁を願う行為と似ている気がします。




拒まれて傷ついた心を傷つけた当事者に癒してもらおうとしているのではないでしょうか。





傷ついたことは事実なので、こんなことで傷ついていつまでも引きずる自分を責める必要はありません。




でも愛とか評価など自分が欲しかったモノを与えてくれなかった人に求め続けるのは『執着』であり、『理想を求め過ぎ』『親に期待し過ぎ』だと思います。






例えば私の友人たちは恋愛も結婚もしているし褒めてくれる人や信頼してくれる人たち、友情や愛情を与えてくれる人は他にいたのに、そういう人のことは大事にしないで雑に扱っている風に見えました。




欲しかったモノを与えてくれている人に対して自分の親と同じことをしてその相手を傷つけているんですよね。




なのに「親に愛されなかった可哀そうな自分」という被害者意識を持っていたりする。





そこまで親に執着する人は、親の顔色を窺い親の期待に応えようと必死に『いい子』でいようとしたのでは?




親の期待に応えたんだから、親も子供の期待に応えるのが当たり前(=親とはこうあるべき)みたいになっていないでしょうか。




親ガチャに外れたという言葉は不適切と思う人もいるでしょうけど、個人的には上手く表現しているなぁと思いました。





好きになった人が、結婚した相手が自分の思っていたような人とは違っていた・・・ってことが多々あるように、こういう親だったらいいなぁと思ってもそういう人じゃなかったってことはよくあるんです。



自分にとってはたった一人しかいない父と母でも、彼らもまた誰かの子供であり普通の人間



妻とはこうあるべき、夫ならこうすべきみたいな考えには嫌悪感を持つ人が多いのに、なぜか親のことだけは別に考えていると言うか特別枠を与えてしまっている。






もういい加減、親を教祖様のように特別視するのはやめましょう。


親子でも価値観や考え方は異なります。





社会人などある程度の年齢になったら、大人対大人、人と人みたいなものです親子も。





残念だけどこの親とは合わない、それだけのことです。



嫌いなら嫌いでいいし、望むモノを与えてくれないのが不満ならこちらも親の期待に応える必要なんてない。




傷ついた心は自分で癒してもいいし、他の誰かに話を聞いてもらって癒す方法だってある。





あなたが普通に働けていて友人知人がいたり恋愛や結婚出産までできているのなら、あなたの親は親として最低限の義務は果たしています。





こんな風にして欲しかった、こんな言葉を言って欲しかったというのを(子供がいる人は)自分の子供にしてあげたらいい。





大切なモノは何もかも親からじゃないと与えてもらえない、なんてことはないのです。




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